OSSの開発方法論
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「[[.NET 開発基盤部会 Wiki>http://dotnetdevelopmentinfras...
-[[戻る>OSS]]
*目次 [#m4fb29eb]
#contents
*概要 [#ld390de9]
-ソフトウェアのソースコードを~
公開・共有する「開発の方法論」
-ザックリ言うと、
--[[垂直統合>オープン・アーキテクチャ#vd63d21d]]の事業ス...
--あまり、やる気のない人間と一緒に、
--工業、製造業的なソフトウェア開発を行い、
--最後、品質保証部が帳尻を合わせる開発では、
>「あまりイイものが出来ないんじゃないの?」~
と言う事ではないか?などと思ったりした。
*詳細 [#x5c3bcbf]
エリック・レイモンドによる
>OSS開発のソーシャルワーキング
についてのエッセイから。
**伽藍とバザール [#reb34804]
***カテドラル方式とバザール方式 [#c49ab765]
ソースコードを常時公開して多くの利用者・開発者が~
ソフトウェア開発に携わるバザール方式のメリットを主張
-カテドラル方式(トップダウン設計)~
GNU Emacsの開発スタイル
-バザール方式(ボトムアップ設計)
--Linuxカーネルの開発スタイル
--Fetchmailのマネージメント経験
***リーナスの法則 [#u9d77fff]
-エリック・レイモンドによるリーナスの法則
--「十分な目ん玉があれば、全てのバグは洗い出される」~
("Given enough eyeballs, all bugs are shallow")
--「十分なベータテスターと共同開発者がいれば、ほとんど全...
("Given a large enough beta-tester and co-developer base...
-本人によるリーナスの法則
--ただ楽しいからやる
--マズローの欲求段階と似る
---「生きること」("Survival")
---「社会における生活」("Social life")
---「享楽・娯楽」("Entertainment")
***バザール方式の教訓 [#sf56e1a3]
+全ての良いソフトウェアは開発者の個人的な希望から始まる。
+良いプログラマは何を書けば良いか知っている。~
凄いプログラマは何を書き直せば・何を再利用すれば良いか知...
+破棄する計画を立てる。いずれにせよ、そうすることになる。
+適切な取り組みをしていれば、おかしな問題は自発的に主張し...
+ソフトウェアに興味がなくなった時には、~
ソフトウェアを手放して優秀な後継者に引き継ぎする。
+利用者を共同開発者として扱うことは~
迅速な実装改善と効率的なデバッグの最短ルートである。
+素早く頻繁なリリースを実施し、顧客の話を聞く。
+十分なベータテスターと共同開発者の基盤があれば、~
大半の問題はすぐに特定されて誰かが直す。
+賢いデータ構造と愚かなソースコードは、~
その逆であるよりずっと良い成果を出す。
+あなたがベータテスターを最も有益な資産として扱うなら、~
彼らは最も有益な資産となり応えてくれる。
+次の最適案は~
利用者による良いアイディアに気付かされる。~
後から出たアイディアの方が良いこともある。
+大半の衝撃的で革新的な解決策は~
自身の問題の捉え方が間違っている~
ことに気付くことから始まる。
+完璧な設計は~
それ以上の追加することがなくなった時ではなく、~
それ以上の削減することがなくなった時である。
+全てのツールは想像通りに便利であるべきであるが、~
本当に凄いツールは作者の想像を越えた便利さを与える。
+どんなゲートウェイソフトウェアを実装する場合でも、~
データストリームへの影響は可能な限り最小限に抑え、~
受け手が強制しない限りはデータを決して破棄しない。
+自分の書き方がチューリング完全から外れているなら、~
シンタックス・シュガーは手助けになる。
+セキュリティシステムのセキュリティは~
それが秘密である時だけ意味を成す。~
見掛けのセキュリティには注意すること。
+おかしな問題を解決することは、おかしな問題を探すことから...
+開発コーディネーターが少なくともインターネットと同等に~
良質な交流手段を持って圧力をかけない先導手法を知っている...
必然的に頭数は多い方が良い。
***[[YAMAGATA Hiroo Entrance Page>#abceac21]]の要約 [#w70...
この論文では、
-まず、
--大成功したフリーソフト/オープンソースプロジェクト fetch...
--このソフトは、Linux の歴史から導かれる、~
ソフト工学についての意外な理論を試すという意図で実施され...
-本論では、~
--その理論を、二種類の根本的にちがった開発スタイルという...
---一つは FSF やそのまねっ子たちの「伽藍」モデルで、~
それに対するのが Linux 界の「バザール」モデルだ。
---この2つのモデルが、~
ソフトのデバッグ作業の性質に関する、~
正反対の前提からそれぞれ生じていることを示す。
--続いて Linux 体験に基づき、
---「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」と...
---利己的エージェントによる自己修正システムとの 有益な対...
-そしてこの洞察がソフトウェアの未来に対して~
持つ意味について、いくつか考察を行って結論としている。
**ノウアスフィアの開墾 [#cad8ce66]
「[[伽藍とバザール>#reb34804]]」(1997)に続く。
***Wikipediaの要約 [#e414dae4]
-このエッセイでは、プロジェクトのオーナーシップと移転の問...
--クローズドソースソフトウェアの交換文化
--オープンソースのギフト文化
>の人類学的な可能性のあるルーツの調査をしている。
-OSSがノウアスフィアと呼ぶアイデアの手付かずのフロンティ...
--時間よりはるかに先の範囲にあるプロジェクトは荒野に行き...
--成功したプロジェクトは傾向があると仮定している。
-OSSの目的と観察された行動との対比を掘り下げている。
--OSS運動に関与する人々の根底にある動機を探る。
--OSSの実践者が「部族」の中で大きな評判を得る~
ことが重要な動機付けの特徴であるという考えに落ち着いてい...
***[[YAMAGATA Hiroo Entrance Page>#abceac21]]の要約 [#w70...
-以下には矛盾が観察される。
--[[OSSのライセンス]]で定義された「公式」イデオロギー
--ハッカーたちの実際の行動
-これをふまえて、OSSのオーナーシップと移転をめぐる実際の...
--そこで明らかになったのは、そうした慣習の根底にあるのが、~
ロックの土地保有に関する理論と類似した、オーナーシップの...
--これと関連づけるかたちで、ハッカー文化を「贈与文化」と...
-つまりそこの参加者たちは時間とエネルギーと創造性をあげて...
-さらにこの分析が、ハッカー文化における紛争解決にとって~
どのような意味を持つかを検討し、いくつかの処方箋的な示唆...
**魔法のおなべ [#f71fe6fa]
「[[ノウアスフィアの開墾>#cad8ce66]]」(1998)に続く。
***[[YAMAGATA Hiroo Entrance Page>#abceac21]]の要約 [#v29...
オープンソース現象に生じ発展しつつある、経済的な地層を分...
-まずはプログラム開発費用の手当について、よく主張される神...
-さらにオープンソースでの協力体制の安定性についてゲーム理...
-さらにオープンソース開発の資金手当を維持するビジネスモデ...
--2 つは非営利のモデル
--7 つは営利目的のモデル
-続いて、クローズドであることが経済的にみて~
合理的な場合について、定性的な理論を展開
-そして、営利目的のオープンソース開発に費用手当をするため...
--市場が開発しつつある斬新な追加メカニズムを検討
--ここにはパトロン制の再発明とタスク市場が含まれる。
-最後に、将来についてとりあえずの予測をいくつか行う。
*参考 [#df481ab0]
**YAMAGATA Hiroo Entrance Page [#abceac21]
-伽藍とバザール(The Cathedral and the Bazaar)~
https://cruel.org/freeware/cathedral.html~
-ノウアスフィアの開墾(Homesteading the Noosphere)~
https://cruel.org/freeware/noosphere.html~
-魔法のおなべ(The Magic Cauldron)~
https://cruel.org/freeware/magicpot.html
**Wikipedia [#ic6ac84a]
-伽藍とバザール~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%BD%E8%97%8D%E3%81%A8...
-Homesteading the Noosphere~
https://en.wikipedia.org/wiki/Homesteading_the_Noosphere
-The Magic Cauldron~
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Magic_Cauldron
-リーナスの法則~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A...
-ノウアスフィア~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A6%E3%82%A2...
終了行:
「[[.NET 開発基盤部会 Wiki>http://dotnetdevelopmentinfras...
-[[戻る>OSS]]
*目次 [#m4fb29eb]
#contents
*概要 [#ld390de9]
-ソフトウェアのソースコードを~
公開・共有する「開発の方法論」
-ザックリ言うと、
--[[垂直統合>オープン・アーキテクチャ#vd63d21d]]の事業ス...
--あまり、やる気のない人間と一緒に、
--工業、製造業的なソフトウェア開発を行い、
--最後、品質保証部が帳尻を合わせる開発では、
>「あまりイイものが出来ないんじゃないの?」~
と言う事ではないか?などと思ったりした。
*詳細 [#x5c3bcbf]
エリック・レイモンドによる
>OSS開発のソーシャルワーキング
についてのエッセイから。
**伽藍とバザール [#reb34804]
***カテドラル方式とバザール方式 [#c49ab765]
ソースコードを常時公開して多くの利用者・開発者が~
ソフトウェア開発に携わるバザール方式のメリットを主張
-カテドラル方式(トップダウン設計)~
GNU Emacsの開発スタイル
-バザール方式(ボトムアップ設計)
--Linuxカーネルの開発スタイル
--Fetchmailのマネージメント経験
***リーナスの法則 [#u9d77fff]
-エリック・レイモンドによるリーナスの法則
--「十分な目ん玉があれば、全てのバグは洗い出される」~
("Given enough eyeballs, all bugs are shallow")
--「十分なベータテスターと共同開発者がいれば、ほとんど全...
("Given a large enough beta-tester and co-developer base...
-本人によるリーナスの法則
--ただ楽しいからやる
--マズローの欲求段階と似る
---「生きること」("Survival")
---「社会における生活」("Social life")
---「享楽・娯楽」("Entertainment")
***バザール方式の教訓 [#sf56e1a3]
+全ての良いソフトウェアは開発者の個人的な希望から始まる。
+良いプログラマは何を書けば良いか知っている。~
凄いプログラマは何を書き直せば・何を再利用すれば良いか知...
+破棄する計画を立てる。いずれにせよ、そうすることになる。
+適切な取り組みをしていれば、おかしな問題は自発的に主張し...
+ソフトウェアに興味がなくなった時には、~
ソフトウェアを手放して優秀な後継者に引き継ぎする。
+利用者を共同開発者として扱うことは~
迅速な実装改善と効率的なデバッグの最短ルートである。
+素早く頻繁なリリースを実施し、顧客の話を聞く。
+十分なベータテスターと共同開発者の基盤があれば、~
大半の問題はすぐに特定されて誰かが直す。
+賢いデータ構造と愚かなソースコードは、~
その逆であるよりずっと良い成果を出す。
+あなたがベータテスターを最も有益な資産として扱うなら、~
彼らは最も有益な資産となり応えてくれる。
+次の最適案は~
利用者による良いアイディアに気付かされる。~
後から出たアイディアの方が良いこともある。
+大半の衝撃的で革新的な解決策は~
自身の問題の捉え方が間違っている~
ことに気付くことから始まる。
+完璧な設計は~
それ以上の追加することがなくなった時ではなく、~
それ以上の削減することがなくなった時である。
+全てのツールは想像通りに便利であるべきであるが、~
本当に凄いツールは作者の想像を越えた便利さを与える。
+どんなゲートウェイソフトウェアを実装する場合でも、~
データストリームへの影響は可能な限り最小限に抑え、~
受け手が強制しない限りはデータを決して破棄しない。
+自分の書き方がチューリング完全から外れているなら、~
シンタックス・シュガーは手助けになる。
+セキュリティシステムのセキュリティは~
それが秘密である時だけ意味を成す。~
見掛けのセキュリティには注意すること。
+おかしな問題を解決することは、おかしな問題を探すことから...
+開発コーディネーターが少なくともインターネットと同等に~
良質な交流手段を持って圧力をかけない先導手法を知っている...
必然的に頭数は多い方が良い。
***[[YAMAGATA Hiroo Entrance Page>#abceac21]]の要約 [#w70...
この論文では、
-まず、
--大成功したフリーソフト/オープンソースプロジェクト fetch...
--このソフトは、Linux の歴史から導かれる、~
ソフト工学についての意外な理論を試すという意図で実施され...
-本論では、~
--その理論を、二種類の根本的にちがった開発スタイルという...
---一つは FSF やそのまねっ子たちの「伽藍」モデルで、~
それに対するのが Linux 界の「バザール」モデルだ。
---この2つのモデルが、~
ソフトのデバッグ作業の性質に関する、~
正反対の前提からそれぞれ生じていることを示す。
--続いて Linux 体験に基づき、
---「目玉の数さえ十分あれば、どんなバグも深刻ではない」と...
---利己的エージェントによる自己修正システムとの 有益な対...
-そしてこの洞察がソフトウェアの未来に対して~
持つ意味について、いくつか考察を行って結論としている。
**ノウアスフィアの開墾 [#cad8ce66]
「[[伽藍とバザール>#reb34804]]」(1997)に続く。
***Wikipediaの要約 [#e414dae4]
-このエッセイでは、プロジェクトのオーナーシップと移転の問...
--クローズドソースソフトウェアの交換文化
--オープンソースのギフト文化
>の人類学的な可能性のあるルーツの調査をしている。
-OSSがノウアスフィアと呼ぶアイデアの手付かずのフロンティ...
--時間よりはるかに先の範囲にあるプロジェクトは荒野に行き...
--成功したプロジェクトは傾向があると仮定している。
-OSSの目的と観察された行動との対比を掘り下げている。
--OSS運動に関与する人々の根底にある動機を探る。
--OSSの実践者が「部族」の中で大きな評判を得る~
ことが重要な動機付けの特徴であるという考えに落ち着いてい...
***[[YAMAGATA Hiroo Entrance Page>#abceac21]]の要約 [#w70...
-以下には矛盾が観察される。
--[[OSSのライセンス]]で定義された「公式」イデオロギー
--ハッカーたちの実際の行動
-これをふまえて、OSSのオーナーシップと移転をめぐる実際の...
--そこで明らかになったのは、そうした慣習の根底にあるのが、~
ロックの土地保有に関する理論と類似した、オーナーシップの...
--これと関連づけるかたちで、ハッカー文化を「贈与文化」と...
-つまりそこの参加者たちは時間とエネルギーと創造性をあげて...
-さらにこの分析が、ハッカー文化における紛争解決にとって~
どのような意味を持つかを検討し、いくつかの処方箋的な示唆...
**魔法のおなべ [#f71fe6fa]
「[[ノウアスフィアの開墾>#cad8ce66]]」(1998)に続く。
***[[YAMAGATA Hiroo Entrance Page>#abceac21]]の要約 [#v29...
オープンソース現象に生じ発展しつつある、経済的な地層を分...
-まずはプログラム開発費用の手当について、よく主張される神...
-さらにオープンソースでの協力体制の安定性についてゲーム理...
-さらにオープンソース開発の資金手当を維持するビジネスモデ...
--2 つは非営利のモデル
--7 つは営利目的のモデル
-続いて、クローズドであることが経済的にみて~
合理的な場合について、定性的な理論を展開
-そして、営利目的のオープンソース開発に費用手当をするため...
--市場が開発しつつある斬新な追加メカニズムを検討
--ここにはパトロン制の再発明とタスク市場が含まれる。
-最後に、将来についてとりあえずの予測をいくつか行う。
*参考 [#df481ab0]
**YAMAGATA Hiroo Entrance Page [#abceac21]
-伽藍とバザール(The Cathedral and the Bazaar)~
https://cruel.org/freeware/cathedral.html~
-ノウアスフィアの開墾(Homesteading the Noosphere)~
https://cruel.org/freeware/noosphere.html~
-魔法のおなべ(The Magic Cauldron)~
https://cruel.org/freeware/magicpot.html
**Wikipedia [#ic6ac84a]
-伽藍とバザール~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%BD%E8%97%8D%E3%81%A8...
-Homesteading the Noosphere~
https://en.wikipedia.org/wiki/Homesteading_the_Noosphere
-The Magic Cauldron~
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Magic_Cauldron
-リーナスの法則~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A...
-ノウアスフィア~
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%82%A6%E3%82%A2...
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