![[PukiWiki]](image/pukiwiki.png "[PukiWiki]")
「[[.NET 開発基盤部会 Wiki>http://dotnetdevelopmentinfrastructure.osscons.jp]]」は、「[[Open棟梁Project>https://github.com/OpenTouryoProject/]]」,「[[OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会>https://www.osscons.jp/dotNetDevelopmentInfrastructure/]]」によって運営されています。 -[[戻る>PMP：PDU]] --PMセミナー --[[PMプラクティス>PMP：PDU - PMプラクティス]] --[[PMコンピテンシー>PMP：PDU - コンピテンシー]] --[[アジャイル関連>PMP：PDU - アジャイル関連]] --[[組織的PM（OPM） >PMP：共通 - 組織的プロジェクト・マネジメント（OPM）]] --[[組織的PM（OPM）>PMP：共通 - 組織的プロジェクト・マネジメント（OPM）]] *目次 [#y733f9b5] #contents *概要 [#ef21c110] PMセミナー（SIer業界向け）のポイントまとめ。 **振り返り [#o3596a6c] [[PMプラクティス>PMP：PDU - PMプラクティス]]と被るので割愛。 **SIerの特徴 [#j3f7dada] ***AS-IS [#ae62c7e5] -QCD PM --ほぼ、[[見積]]＆品質なんじゃないか？と言う気もした。 --[[見積]]の維持のため、[[立上>PMP：立上]]げ後は、[[スコープ・マネジメント>#i8bbc3d0]]が重要 --メンバシップ＆比較優位で組織階層を上って行く。的な事業構造が読み取れる。 ---[[フェーズ・ゲート>#n6b3e473]] や [[契約（標準契約書、サービス仕様）>#s7217d3a]]が固まっている。 ---地道にコツコツと、QCD厳守して事業にコミット（何処かでルーチン化している）。 ---突出した能力仕事と言うスコープが少ない（地道にコツコツも能力ではあるが）。 -アカウント系PM~ QCD PMより幅広い。 --プロジェクト[[立上>PMP：立上]]げ。 --ビジネス検討（とは言えSIスキームの範疇） -ココ、20年で、特に&color(red){PMBOK輸入};により、内部のPMスタックは厚くなったけど、~ 技術スタックは内部では無く外部が厚くなっていく傾向がある（≒外注依存の側面）。~ （とは言え、専門外の話と言う事もあり、PMが最も恐れている点でもある） ***TO-BE [#d00eacc7] -元々、超上流（引合、[[見積]]）が重要だったので、 --今後、事業企画の重要性が高まるものと考えられる。 --具体的には、 ---カスタム・メイド型からレディ・メイド型へのシフト ---DX（デジタル・トランスフォーメーション）~ PoC → 移行 → サービス化 → サービス・マネジメント -世代間での違い。 --おっさんはスタックの組み方に拘る。 --若手はスタックに何を投入すれば何が返って来るか、~ 造り手以上に、ユースケースに詳しくなる。 >傾向がある。 *[[見積]]～[[立上>PMP：立上]] [#q74dbd29] **SI事業の特徴的フェーズ [#g83b00c8] ***SI事業ではPMが[[立上>PMP：立上]]げ前を担当。 [#rdc66379] -引合い前（ビジネス面） -[[見積]]もり --試算見積（予算化） --概算見積（引合い） --確定見積（基本設計完了後） ***問題処理型から計画重視型へ。 [#o67180d1] -[[計画>PMP：計画]]は[[立上>PMP：立上]]げ前の影響が大きい。~ 故に、[[立上>PMP：立上]]げ前の重要度が高い。 --[[見積]] --[[リスク診断>#q4f74841]] --[[契約>#s7217d3a]] >※ [[立上>PMP：立上]]は、特に、重要性が高いと言われている。~ 損益は、[[立上>PMP：立上]]（の[[見積]]）で５－８割（仕様確定で８－９割）が決まる。 -[[立上>PMP：立上]]げ後は、[[スコープ・マネジメント>#i8bbc3d0]]の重要性が高い。 --スコープはQCDに大きな影響を与える。 --どうしま仕様 → こうしま仕様 ***[[AS-IS と TO-BE>#j3f7dada]] [#r34b4b55] **フェーズ・ゲート [#n6b3e473] ***案件審査 [#ee09f20c] 案件一覧 → 案件審査 → [[プレ・アセスメント>#h52dabb7]] ***プレ・アセスメント [#h52dabb7] -試算見積書 → プレ・アセスメント → [[見積リスク診断>#z4e75f2a]] -見積もり時、PM指名 ***見積リスク診断 [#z4e75f2a] -概算見積書１ → 見積リスク診断 → [[受注リスク診断>#a420e891]] ***受注リスク診断 [#a420e891] -サービス仕様書 → 受注リスク診断 → [[PM計画審査>#xde53f8b]] -受注（[[契約>#s7217d3a]]）、PM任命（ココまでが立ち上げプロセス相当） ***PM計画審査 [#xde53f8b] -プロジェクト計画書 → PM計画審査 → [[工程会議>#yb408f27]] -以降、PMBOKのPMのスコープ（PM契約期間） ***その他の会議体 [#yb408f27] -工程会議、損益会議 -上流完了判定審査 -発注時審議 -稼働前レビュー -完了報告会 *スコープ・マネジメント [#i8bbc3d0] **スコープ関連 [#j765f38d] -基本的に[[WBS>#o65d5484]]の重要性が高い。 -[[PMプラクティス>PMP：PDU - PMプラクティス#u8721ea1]]振り返り。 **スケジュール関連 [#v0f7c12f] -基本的に、[[WBS>#o65d5484]]と[[CPM>PMP：計画 - 時間#vc2ab676]]の重要性が高い。 -追加のキーワード --[[パーキンソンの法則>PMP：試験 - テクニック#ud1ba75a]] --[[クリティカル・チェーン法>PMP：計画 - 時間#r81a4b8a]] -[[PMプラクティス>PMP：PDU - PMプラクティス#xf8ab20e]]振り返り。 **コスト関連 [#s1c8a7ed] -基本的に、[[WBS>#o65d5484]]と[[EVM>#w7ff7580]]の重要性が高い。 -[[PMプラクティス>PMP：PDU - PMプラクティス#uff324d7]]振り返り。 **その他、関連深い項目 [#of97961c] -[[スコープ>#j765f38d]]に関連が深い項目として~ [[コミュニケーション・マネジメント>PMP：共通#xf7a54c4]]項目がある。 -SIでは、コミュニケーションの多くが、会議体開催・運営になる。 -[[PMプラクティス>PMP：PDU - PMプラクティス#f7017d77]]振り返り。 *品質管理 [#bca3b30a] **概要 [#q5e3277b] ***考え方 [#oebd0ed7] -≒ユーザの満足度 -プロダクト品質とプロセス品質 --プロダクト品質~ テスト、検査重視 --プロセス品質~ マネジメント、監査重視 -設計品質と製造品質 --設計品質~ 外部仕様、魅力的品質 --製造品質~ 内部仕様、当前の品質 -Vモデル（造込工程とテスト工程） --基本設計 → 総合テスト、システム・テスト --機能設計 → 結合テスト --詳細設計 → 単体テスト --コーディング → デバッガ・机上 -[[機能要件と非機能要件>高度午前 - システム戦略#m9f8f7a6]] --機能要件~ ソフトウェアの機能 --非機能要件~ システム全体の機能要件以外。 ***知識エリア、体系、規格 [#q1c4337d] -知識エリア：[[品質>PMP：共通#fdc80bf2]] -体系：SQuBOK~ ソフトウェア品質知識体系~ （Software Quality Body of Knowledge） --基本概念 --品質マネジメント --品質技術 -国際標準：ISO9001 --あらゆる業種・企業活動に適用可能な~ 品質マネジメントシステムの国際規格 --7つの品質管理原則に基づいている。 ---顧客重視 ---リーダーシップ ---人々の積極的参加 ---プロセスアプローチ ---改善 ---客観的事実に基づく意思決定 ---関係性管理 -[[プロセス資産系>PMP：環境#m2fffc0f]]~ [[ISO/IEC 20000>SM：法制度 - ISO/IEC 20000 及び ITIL]]的ではある。 --管理基準（仕様、ルール）~ --ガイドライン（実施要領） ---指標と基準値 ---手段、手法、手順 ---ノウハウ、帳票 --プロセスマップ（俯瞰図） **ポイント [#g7fa649c] ***バラつき防止（統一した造り込み） [#y001744b] ***バグの造り込み防止と上流での摘出 [#t9802edd] ***品質状況に応じたテスト内容のコントロール [#j15d8788] ***悪循環（負のスパイラル）に陥らない [#c7b429ee] +進捗遅延の発生 +低スキルの要員の増員 +品質劣化 +バグの潜在化(1.に戻る) **品質確保プロセス [#yeba4005] ***工程毎のプロセス [#m8ad5cef] -[[計画>PMP：計画]] --[[品質>PMP：共通#fdc80bf2]] ---品質管理ランクの決定 ---品質管理プロセスの策定 -設計 --[[計画>PMP：計画]] ---レビュー計画 ---品質管理実施要領の作成 --[[実行>PMP：実行]] ---設計書作成 ---レビュー実施 ---指摘管理、品質監視 --[[評価>PMP：監視・制御]] ---品質評価、品質向上 ---プロセス改善 ---工程完了判断 -[[テスト>PMP：共通#fdc80bf2]] --[[計画>PMP：計画]] ---テスト計画 ---品質管理実施要領の作成 --[[実行>PMP：実行]] ---テスト項目の作成とレビュー ---テスト実施 ---バグ管理、品質監視 --[[評価>PMP：監視・制御]] ---品質評価、品質向上 ---プロセス改善 ---工程完了判断 -[[運用・保守>#v5680939]]~ （PMPスコープ外） --計画 ---保守計画 ---作業手順策定 --実行~ 計画・手順に準拠して作業実施 --評価 ---システム見直し ---プロセス改善 ***第三者による検査 [#l2effc8f] -ドキュメント検査 -プログラム検査 -サンプリング検査 -プロセス監査 ***ガイドライン（実施要領） [#hfab259b] -指標と基準値 --レビュー ---指摘密度（ｎ件 / ｍ項） ---時間密度（ｎ時間 / ｍ項） --テスト ---テスト項目割合~ ・正常系~ ・異常系~ ・限界 / 境界系~ ・インターフェイス系 ---不良密度（ｎ件 / ｍ項） ---[[カバレッジ率>高度午前 - 開発技術 - システム開発技術#ecede349]]（[[カバレッジ・メジャー>#z2871289]]） -テスト手法 --ホワイト・ボックス ---制御フロー・テスト（≒カバレッジ観点） ---データ・フロー・テスト（≒CRUD観点） ---トランザクション・フロー・テスト（≒業務処理観点） --ブラック・ボックス ---[[同値分割、限界値 / 境界値>高度午前 - 開発技術 - システム開発技術#d3ba6099]] ---エラー推測 ---デシジョン・テーブル ---状態遷移テスト -分析手法 --定量分析~ 単体～結合テスト ---達成度評価~ 「指標と基準値」に異常値が無いか？ ---相関評価~ テスト項目密度と不良密度の相関 ---時系列評価~ 工程毎の不良密度（信頼度成長曲線） ---クロス分析~ ・モジュール / テスト工程データ（規模、カバレッジ、密度） --定性分析~ 連動～統合～システム・テスト ---重要度別分析~ 重要度：A、B、C ---不良種別分析~ 仕様、プログラム、環境 ---不良形態別分析~ 新規、潜在、デグレード ---分析~ ・不良原因 / 作り込み工程~ ・未摘出原因 / 摘出工程~ ・１件分析（5W1H） -帳票 --エントリ系~ ※ 某承用語 ---R票（レビュー記録票） ---S票（レビュー指摘票） ---B票（障害管理票） ---C票（仕様変更管理票） ---P票（プログラム変更票） --参照系 ---品質評価帳票 -[[バグ・トラッキング・システム>#z8a506d6]] **[[インフラ>#a854d507]]と[[運用・保守>#v5680939]] [#k4c8198b] [[インフラ>#a854d507]]と[[運用・保守>#v5680939]]は少々、特殊。 ***インフラ [#a854d507] -工程定義がまちまちなので揃える。 -デザイン・レビューが中心 -下記対象についてはテストが可能 --環境~ 設計値と実機値が合致しているか？ --シェル~ 仕様書からチェックリストを起こす。 --ジョブ、ジョブネット~ 運用設計書からチェックリストを起こす。 --運用手順~ 運用設計書からチェックリストを起こす。 ***運用・保守 [#v5680939] 稼働品質向上について。 -[[運用・保守の定義>運用・保守]] -三現主義 --「現」場で「現」物を確認し「現」実を把握して対応する。 --事故受付 → 初動対応 → システム復旧 → 反省 -[[PDCAサイクル>高度午前 - システム戦略#fb231d53]]による。 --計画（plan） ---目標値設定 ---施策立案 ---点検・保守手順の確立 --実行（do）~ 施策の実施 ---通常時運用~ ・教育・訓練~ ・稼働分析（リソース / 故障）~ ・点検・保守手順の遵守 ---障害時運用~ ・障害状況把握~ ・回復手順に依る業務復旧 --評価（check） ---目標値に対する実績評価 ---問題の傾向分析 ---問題の5W1H分析 ---直接的原因と間接的原因（動機的原因） --改善（act）~ 評価（check）結果から改善策を策定する。 ---再発防止と未然防止 ---点検・保守手順の改善 -目標値設定 --インフラ ---可用性 ---ダウンタイム / 回 ---サービス開始時間遵守率 ---バッチ処理時間遵守率 ---障害回復時間（一次対策、本対策） --アプリケーション~ アプリケーションのアップデートのダウンタイム *ツール類 [#i8b31de6] **テンプレ [#a5acbb47] [[プロセス資産系>PMP：環境#m2fffc0f]] ***契約関連 [#s7217d3a] [[フェーズ・ゲート>#n6b3e473]]と共に以下が~ 整備されていることがSIerの大きな強みと言える。 -標準契約書 -サービス仕様書 --契約書の一部 --前提条件と制約条件 --認識合わせ、交渉のベース --目次 ---プロジェクトの目的 ---システム対象化範囲 ---業務要件 / 非機能要件 ---システム構成関連と作業範囲分担 ---御社からご提示頂く資料など ---弊社納入物（成果物 / 資料） ---作業環境、作業場所 ---作業開始条件 / 検収条件 ---教育 / 訓練、運用 / 保守 ---権利の貴族 ---再見積（段階別契約） -ソリューション契約形態 --https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/softseibi/index.html ***リクス評価表 [#q4f74841] -チェック・リスト形式 -過去に洗い出された --定性的リスク分析 --定量的リスク分析 >のナレッジ集になっている。 -受発注には二面性がある。 --発注：発注者はリスクを転嫁したい。 --受注：受注者はリスクを回避したい。 ***[[要求事項収集（QFD）>PMP：グループ意思決定技法#o4598f67]] [#ce3fd813] -メーカー系ではQFDと言われガチ。 -以下の種類がある。 --システム要件 --仕様発散防止 --機能優先度設定 ***SIer向けWBSテンプレ [#o65d5484] SE作業関連のスコープ・スケジュール・コストの見積に利用される。 **COCOM [#o332eb0c] ***開発期間限界モデル [#od76a34b] -縦軸が工期、横軸が開発規模 -開発規模に必要な工期の目安 ***要求開発期間と工数の関係 [#c168419e] -縦軸が工数倍率、横軸が開発期間率。 -工期１、工数１の時、~ 工期を増減させた時、~ 工数はどのように変化するか？のグラフ --基本的に増減どちらでも増加する。 --短縮はリニアに増加する。 --引き伸ばしは徐々に増加する。 **開発ツール [#w41b0448] ***ステップ・カウント [#ga797136] ***カバレッジ・メジャー [#z2871289] ***以外にも色々ある。 [#h7b2ea1f] -...が、案外、PMからは、殆ど見えていない。 -[[技術スタックは内部では無く外部が厚い。>生産技術#c7cb6256]] **[[PMIS>PMP：監視・制御#sc3380a5]] [#z723c06e] システム化された[[プロセス資産系>#a5acbb47]]と言える。 ***[[FP規模見積もりツール>PMP：監視・制御#ub49559b]] [#ad7525e4] プログラムの見積（パラメトリック見積） ***[[アーンド・バリュー（EVM）>PMP：監視・制御#ub49559b]] [#w7ff7580] SIerの独自性はあまり無い。 ***バグ・トラッキング・システム [#z8a506d6] -[[レコードのエントリ>#hfab259b]] -上記レコードのステータス管理 -集計機能とフリー帳票 -B票のテキスト・マイニング~ （品質向上観点の抽出 ≒ 類似不良の発見） ***システム・パラメタ・ツール [#p55b3112] -レポーティング・ツール -チェック・ツール
