「[[.NET 開発基盤部会 Wiki>http://dotnetdevelopmentinfrastructure.osscons.jp]]」は、「[[Open棟梁Project>https://github.com/OpenTouryoProject/]]」,「[[OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会>https://www.osscons.jp/dotNetDevelopmentInfrastructure/]]」によって運営されています。 -戻る --[[役割>PMP:役割]] --[[実行 - 資源>PMP:実行 - 資源]] --[[試験>PMP:試験]] *目次 [#r712c6c6] #contents *概要 [#c2ebb0a3] チーム育成、チーム・マネジメント系 *詳細 [#l80cefd9] **マネジメントとリーダーシップ [#pd2ad819] ***比較 [#x1aec8de] -マネジメント:期待される既知の行動で導く(&color(red){短期的な目標};) -リーダーシップ:議論・討議によって導く(&color(red){長期的なビジョン};) |#|マネジメント|リーダーシップ|h |1|地位の力で指揮|ガイダンス・影響・協業| |2|維持|開発| |3|管理|革新| |4|仕組み・構造|人間関係| |5|コントロール|信頼関係| |6|直近の目標|長期的なビジョン| |7|いつ、どのように?|なにを、なぜ?| |8|ボトムライン(最終的な結果)|水平展開(エクスパンド)| |9|現状を受け入れる。|現状に挑戦する。| |10|正しく行う。|正しいことを行う。| |11|運用上の課題や問題解決に注力する。|ビジョン、整合、動機付け、インスピレーション| ***パーソナリティ [#b9477973] |#|項目|説明|h |1|真摯な|他者をそのまま受け入れる。他人を思いやる姿勢を示す。| |2|礼儀正しい|適切な振る舞いや、エチケットを適用する能力。| |3|創造的|抽象的に考える。モノを違った角度から見る。革新するなどの能力。| |4|文化的|価値観 / 規範 / 新年など、他の文化に対する感度の能力の尺度| |5|感情的|エモーショナル:感情の背景を把握しマネジメントする能力の尺度| |7|知性的|複数の能力に渡る知能の尺度| |8|マネジメント的|マネジメント実務の潜在能力の尺度| |9|政治的|政治情報と成果実現の尺度| |10|サービス志向|他者に貢献する意欲| |11|社会的|人々を理解しマネジメントする意欲| |12|体系的|システムを理解し構築する意欲| **政治/権限/権威 [#s6a06461] ***政治 [#n4d6c0d8] 政治的に対応する能力 -影響/交渉/自立性/権威に関わる能力 -組織がドウ機能するかを理解する能力 -組織情勢を吟味した適切な計画と実施 ***権限 [#s3548d48] PM -の権限レベルは、企業方針や企業文化によって異なる。 -は上位経営者から任命された代理者としての権限がある。 ***権威 [#d3dd56f3] プロジェクト・メンバーは、PMになんらかの~ 「権威」を感じて、指示に従い、作業を遂行する。 -権威の行使~ 積極的・意図的に権威を行使する。 --他人の感情に敏感であること。 --他人を尊重する責任を伴う。 -権威のタイプ --体制(組織) |#|>|権限/権威の種類|要素|説明|評価|h |1|威圧型の権限|(罰を与える権威)|圧力/強制/懲罰|恐れに訴える。統率力が必要。|×| |2|権威利用型の権限|(後ろ盾による権威)|後ろ盾|虎の威を借りる狐|△| |3|正当な権限|(合法的権威)|職位|なるべく褒賞型・専門家型と組み合わせる|△| |4|&color(red){褒賞型の権限};|(報奨を与える権威)|報酬|報酬を与える権限。|◎| --能力(個人) |#|>|種類|要素|説明|評価|h |1|&color(red){専門家型の権限};|(専門的権威)|専門性|カリスマ、情報、説得(力)、罪悪感|◎| **タックマン・モデル [#hb8d4c8d] ***概要 [#r53df093] 成立期 → 動乱期 → 安定期(信頼関係の構築) → 遂行期 → 解散期 -安定期・遂行期を逆に覚えそうで怖い(安定してから遂行)。 -問題の記述から、安定期・遂行期のどちらを指しているか不明なことがある。 -一人でも人を入れると、成立期に戻るらしい。 ***図表 [#zc92210e] |#|期|説明|h |1|成立期(Forming)|・顔合わせ、役割・責任の理解&br;・独立、閉鎖的| |2|動乱期(Storming)|・プロジェクト作業の開始&br;・閉鎖的状況が続くとパフォーマンスが低下する。| |3|安定期(Norming)|・相互に支援、調整&br;・信頼関係の構築| |4|遂行期(Performing)|・グループとして機能&br;・相互依存関係により課題に円滑に対処。| |5|解散期(Adjourning)|・プロジェクトが完了&br;・終結プロセス、離任、転出。| ***育成 [#r3a58ec8] -キックオフ・ミーティング --プロジェクト目標、その他について、意思統一を図る。 --グローバルなチームの場合、 ---先ずは、相互の理解に努める。 ---&color(red){自社の理念や社風の話はしない。}; -[[コンフリクト>#g6aa9856]]・マネジメント~ --避けられないが、マネジメントの成功により、高い創造性 & 良い意思決定に繋がる。 --&color(red){チームの方向性を一致させる場合は、チーム・メンバの意見を計画に反映};させる。 **コンフリクト [#g6aa9856] ***コンフリクトを避ける要因 [#nad265bb] チーム行動が悪化する。 -高ストレス環境 -あいまいな役割 -複数の上司 -最先端技術に対する不安 ***コンフリクトの泉源 [#j82a3457] -優先順位 -事務管理手続き -トレードオフ --技術選定 --パフォーマンス -スケジュール・コスト -人的資源 --性格(個人的スタイル)上の対立 ***コンフリクトの理解 [#o6e25c94] -縦軸:自分の理想 -横軸:相手の理想 -中央部の妥協は広い 自分の理想 │ │強制や指示 協力や問題解決 │ │ │ │ │ 妥協や和解 │ │ │ │ │ │撤退や回避 鎮静や適応 │ └─────────────────────── 相手の理想 ***原則立脚型交渉 [#e3ab7a22] -人と問題を分離する -立場ではなく利害に焦点を合わせる -決定の前に多くの選択肢を考えておく -客観的基準で結果を導く ***解決方法(1) [#ef3b985f] -コンフリクトは基本的に --先ずは、&color(red){チーム・メンバ同士での解決};を試み、 --難しければ、PMが&color(red){支援(マネジメント、直接介入)};する。 --コンフリクトは、なるべく&color(red){非公式に解決};する。 -フォーカス --個人ではなくチーム --過去ではなく現在 -コンセンサス(合意)とコミットメント(約束)に~ 繋がる協調性のあるオープン(≒ 公式)な対話を重視する。 ***解決方法(2) [#ia2c86c6] -「撤退や回避」は最悪、 -「協力や問題解決」は最高、 -後はケースバイケースで使分ける。 -キーワード --撤退や回避 --鎮静や適応~ &color(red){★ 同意できる部分を強調(・・・)}; --鎮静や適応 ---相手の理想 ---&color(red){★ 同意できる部分を強調(・・・)}; --強制や指示~ &color(red){お互い譲らない場合};は、↑↓が使用できないので、強制になる。 --強制や指示 ---自分の理想 ---&color(red){お互い譲らない場合};は、↑↓が使用できないので、強制になる。 --妥協や和解~ &color(red){★ 全員が納得する解決策(譲歩)}; --妥協や和解 ---中間(広くて曖昧) ---&color(red){★ 全員が納得する解決策(譲歩)}; --協力や問題解決 ---問題解決の同意として「&color(red){対峙 / 対決 / 直面};」がある。 ---4版以前は、協力、問題解決(対峙 / 対決 / 直面)が別だったらしい。 |#|キーワード|効果|勝敗(PM vs Member)|火種|内容|h |1|撤退や回避|無し|Lose-Lose|全て残る|身を引き先送り(準備期間や、他によって解決されるケースもある)| |2|鎮静や適応|火種を残して部分的解決|Lose-Win|殆ど残る|同意できる部分(共通点)を強調し、調和・関係維持をする。| |3|強制や指示|火種を残して解決|Win-Lose|半分残る|[[特権や地位>PMP:役割#v0ab6330]]を利用して観点を押し付ける。上手く解決できない場合の最後の手段とする。| |4|妥協や和解|火種を残して部分的解決|-|部分的に残る|全員が納得できる解決策でコンフリクトを一時的・部分的に解消する。| |5|協力や問題解決|全面的に解決|Win-Win|解消|協調性のあるオープンな対話で複数の観点や洞察を取り込む(お互いに利益ある状況になる可能性)。&br;問題解決が創造的な代替案の選定だが、協力はコンセンサス(意見の一致、合意)の組合せ。| ***ライフサイクル [#qd3ac68b] 各フェーズでのコンフリクトの原因 |#|立上|計画|実行、監視・制御|終結|h |1|プロジェクトの優先順位|プロジェクトの優先順位|スケジュール|スケジュール| |2|事務管理手続き|スケジュール|技術的問題|性格上の対立| |3|スケジュール|事務管理手続き|人的資源|人的資源| ※ 後フェーズでは --計画のスケジュールが重要になり、 --人的資源のコンフリクトが増す。 **動機付け理論 [#y35394a0] ***マズローの欲求と段階説 [#f8811438] -アブラハム・マズローによる。 --あるレベルの欲求が満たされると --次のレベルの欲求が >動機付けの要因になる。 -欲求の段階~ 生理的→安全→社会→自己云々 |#|欲求|説明|h |5|基本的・生理的欲求|基本的な衣食住に関する欲求| |4|安全・安心欲求|物理的な充足感と所有物の保護を求める欲求| |3|社会的欲求|親和欲求、愛情、承認、友情を得たいという欲求| |2|自己尊厳の欲求|達成感、自尊心、能力を得たいという欲求| |1|自己実現の欲求|自らの持つ最高の能力を発揮したいという欲求| ***衛生理論 [#k0dbbb2e] -フレデリック・ハーツバーグによる。 -健全性+動機付け要因 --健全性の要因(衛生要因)~ 頭打ちになる。 ---職場環境の課題に関係 ---不満の防止に繋がる。 ---例:給与、手当、作業環境、人間関係 --動機付けの要因(満足感)~ 際限が無い。 ---仕事の課題、役割、内容。 ---自己の成長(スキルや能力) ※ 「&color(red){達成感のある職務設定};」こそ重要。 ***期待理論 [#obb1c9f4] -ビクター・ブルームによる。 -良い結果の期待(自分の期待と他人の期待) --報酬が得られる期待や可能性の高さが動機になる(自分の期待)。 --また、人間は周囲から受ける期待通りの人物になる(他人の期待)。 ***達成理論 [#n7c44c43] -デイビット・マクレランドによる。 -達成感+α(人間関係=権力・親和) --達成感(達成・成功を求める) --権力(他人の行動に影響を及ぼしたい) --親和欲求(人間関係、連帯感) **[[リーダーシップとマネージメント>PMP:役割]] [#v43d0a8f] ***X, Y, Z理論 [#df96043c] -X理論(ダグラス・マクレガー) --独裁的 = 強制的、生存/安全/金銭、処罰/金銭/地位による動機付け。 --このタイプのリーダ・マネージャは、 ---独裁者のように部下をコントロールする。 ---以下のように考えている。~ 人々は、仕事が嫌いで進んで働こうとしない。~ 人々は、向上心が無く、監視しなければ職務を果たさない。~ 人々は、処罰、金銭、地位によってのみ、動機付け可能。 -Y理論(ダグラス・マクレガー) --Y :民主的 = 適切な動機と期待感を与える(自発的に役割を果たす) --このタイプのリーダ・マネージャは ---チームを支え、チーム・メンバに配慮し、彼らの声によく耳を傾ける。 ---以下のように考えている。~ 適切な動機と期待感を与えれば、最高のパフォーマンスを発揮しようとする。~ 人々は創造的で、プロジェクト目標を絶えず意識している。~ 責任を快く引き受けて、それらを果たそうとする。~ 十分な監督が無くても、自らの地位に見合った役割を果たす。 -Z理論(ウイリアム・オオウチ博士) --Z :日式的 = 終身雇用的な忠誠心、生産性の向上 --従業員の組織に対する忠誠心、生産性を高めることに関連している。 ---終身雇用が一般的だった時代の話(少々と言うか、かなり古い...) ---従業員の幸せ、雇用の安定により、従業員に高い満足度と士気を与える。 ***コンティンジェンシー理論(Y+衛星) [#h2980ced] -[[Y理論>#df96043c]]+[[衛生理論>#k0dbbb2e]]の組み合わせ。 -人々はレベル別のコンピテンシーの達成に継続的に動機付けられる。 ***タネンバウムとシュミットのコンティニュウム・マネジメント理論 [#uf226367] -ロバート・タンネンバウムとワーレン・H・シュミット -PM権限の委譲 --PM権限と、チームの意思決定の自由度を述べたもの。 --意思決定の責任をチームに委譲すると、PM権限は下がっていく。 ***シチュエーショナル・リーダーシップ理論 [#pbd2c78d] -ポール・ハーシーとケン・ブランチャード(シチュエーショナル・リーダーシップ2)。 -どの[[リーダーシップ・スタイル>PMP:役割#ua0fd067]]を使用するかは状況による。 -シチュエーショナル・リーダーシップ2では、~ 状況による4つの[[リーダーシップ・スタイル>PMP:役割#ua0fd067]]を使う。 --指示~ 手順が分からないチーム・メンバを対象とする。 --コーチング~ 経験不足のチーム・メンバを対象とする。 --支援~ 大部分を遂行できるチーム・メンバを対象とする。 --委譲~ 不測の事態に対し意思決定できるチーム・メンバを対象とする。 **その他 [#v7521056] ***チーム・マネジメントの前後 [#p747beef] -前 --キックオフ --チーム憲章 -中 --トレーニング --動機付け --コンフリクト解消 --フィードバック --チーム変更 -後 --スキルの向上 --チーム力の向上 ---感情面の改善 ---コンピテンシー(高業績者の行動特性)の改善 --離職率の低下 ***纏まり易いグループ・サイズ [#q964d6fb] &color(red){5 -> 11人};と言われている(バスケ -> サッカー)。 ***権威の行使の方法 [#p7df7508] -権威スタイルとフェーズ |#|期|説明|h |1|成立期|指示型・命令型| |2|動乱期|説得型・コーチング| |3|安定期|参加型| |4|遂行期|委任型| -推奨の[[権威タイプ>#d3dd56f3]]~ PM単独としては、下記の前者(個人)の権威タイプが推奨。 --&color(red){個人};の場合~ &color(red){専門家型の権限}; --&color(red){組織};の場合 ---&color(red){通常:褒賞型の権限}; ---&color(red){役職者:正当な権限};(+褒賞&専門家型) -表彰と報奨 --&color(red){文化的な相違を考慮する};必要がある。 --望ましい行動だけを報奨の対象とする。 --評価が(、大差無い等)、明確でない場合は、当事者間で調整する。 --チームと報奨 ---勝ち負け式の「ゼロサム的報奨」は、チームの結束を害する恐れがある。 ---敗者のいない「行為への報奨」は、チームの助け合いを強める傾向がある。 ***マクレガー、マクレランド [#a90d8896] -マクレガー:リーダーシップとマネージメント -> XY理論 -マクレランド:動機付け理論 > 達成理論 ***プロセス群 [#g88b0caa] 各プロセス群での実施事項 -[[計画>PMP:試験 - 計画#lfc5789f]] -[[実行>PMP:試験 - 実行#q5564671]] -[[監視・制御>PMP:試験 - 監視・制御#pd89bd4f]] -[[終結>PMP:試験 - 終結#m2cc1098]]