「[[.NET 開発基盤部会 Wiki>http://dotnetdevelopmentinfrastructure.osscons.jp]]」は、「[[Open棟梁Project>https://github.com/OpenTouryoProject/]]」,「[[OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会>https://www.osscons.jp/dotNetDevelopmentInfrastructure/]]」によって運営されています。 -[[戻る>LLMエージェント#n9a368ce]] --MCP(Model Context Protocol) --[[ACP(Agent Communication Protocol)]] *目次 [#g1351ae2] #contents *概要 [#k6893906] -AIモデルと外部システムのやりとりを標準化するオープンプロトコル -MCP が注目される理由は --入り口に過ぎない「単純なローカルツール統合以上」の将来性を期待されている。 --将来 SaaS クライアントが MCP サーバーとして公式対応する世界を見据えている。 --関心の本丸はSaaS「法人向けの重量級機能」の利用「統一的なアクセスポイント化」にある。 -従って、SaaS開発サイドが、MCPサイトで公開する事が、目下の最大のモチベーションと考えられる。 *詳細 [#j8f054d4] **仕組み [#q3fb1008] ***ホスト / クライアント / サーバー [#e2b0db14] ホストがクライアントとサーバーを使用して機能を実装する -ホスト:アプリケーション、クライアントを通じて外部データやツールにアクセス。 -クライアント:サーバとの接続を確立し、リソース、ツール、プロンプトなどの機能を利用するためのリクエストを送信 -サーバー:クライアントからのリクエストを処理し、必要なデータ(データソース)や機能(ツール)を提供へのアクセスを提供 -クライアント:サーバとの接続を確立し、リソース、ツール、プロンプトなどの機能を利用するためのリクエストをサーバーに送信 -サーバー: --クライアントからのリクエストを処理し、必要なデータ(データソース)や機能(ツール)を提供へのアクセスを提供 --ローカルで動く場合と、ローカル&リモートで動く場合、リモートのみで動く場合がある。 ***通信方式(STDIO と SSE) [#p56f0363] MCP サーバーとやり取りする場合に使われる通信方式 -STDIO (Standard Input/Output) --ローカルの MCP サーバーで使われる。 --標準入出力を使った安全・シンプルな通信方式。 --技術的には JSON-RPC over stdio --標準入力に JSON を書き込み、標準出力から JSON を受け取る。 -SSE (Server-Sent Events) --クラウドや SaaS で動く MCP サーバーで使われる。 --リモート環境に適したHTTPの一方向ストリーミング を使った通信方式。 --サーバーがクライアントに対して「イベント」をプッシュできる。 **MCPでなければ実現しづらいこと [#o88b3aac] -シンプルさ、低レイテンシ、依存最小を優先する小規模・短期の用途なら、requests を直接ツール化する方法が手軽。 -セキュリティ分離、標準化、運用・監査・ガバナンス、再利用性を重視するなら MCP 経由の fetch が適している。 ***プロセス分離 [#l756d644] -最小権限・責務分離、ポリシー一元適用がし易い。 -シークレットをMCP 側に閉じ込めることでLLMからの漏洩を防止できる。 ***標準化・相互運用性 [#zcd6cada] -ツールの発見、スキーマ、エラー、リソース等のやり取りがプロトコルで標準化されている。 -モデルやランタイムが変わっても同じ MCP ツールを再利用し易い(多言語・多環境での再利用)。 ***運用・ガバナンス [#v4d9906e] -ツールは独立したサーバとしてデプロイ・バージョン管理でき、 -ローテーションやロールバック、レート制限、監査ログの集約が容易。 -組織のネットワーク制御や DLP と統合しやすい(同様にサーバ側で統制)。 ***可観測性・監査 [#n5faaffc] -ツール呼び出しのログやメトリクスが明確な境界で記録・計測される。 -拡張性・機能発見 ツールが自己記述的に機能や引数スキーマを公開するため、エージェントが動的に能力を発見し易い。 **MCPをサポートするプロダクト [#i18bbcc5] ***エージェント・フレームワーク [#tc8b40af] -[[OpenAI Agents SDKにMCP(Model Context Protocol)が統合された>The Complete Agentic AI Engineering Course (2025)#g1a56535]] -[[Autogen などのエージェント・フレームワークもMCPの機能を持つらしい。>The Complete Agentic AI Engineering Course (2025)#ec214a8a]] -他のフレームワークでもMCPクライアント/サーバがサポートされるものと思われる。 ***ローコード [#m407fd43] -[[LangFlow>LangFlowの4thステップ]]は、ホスト/クライアント/サーバーをサポートする。 ***その他 [#kfd78458] -[[MCPクライアントの機能を持つCursor>The Complete Agentic AI Engineering Course (2025)#ve30029a]]は、[[LangflowのMCPサーバ機能>LangFlowの4thステップ#x6a44d50]]と連携する項の説明で取り上げられている。 *参考 [#u993eb67] -🦸🏻#14: What Is MCP, and Why Is Everyone – Suddenly!– Talking About It?~ https://huggingface.co/blog/kseniase/mcp **PKG - MNGサイト的な [#obe11db2] - MCP Servers~ https://mcp.so -MCP – Model Context Protocol Servers, Clients, and Tools~ https://glama.ai/mcp -Smithery - Extend your agent's capabilities~ https://smithery.ai/