「[[.NET 開発基盤部会 Wiki>http://dotnetdevelopmentinfrastructure.osscons.jp]]」は、「[[Open棟梁Project>https://github.com/OpenTouryoProject/]]」,「[[OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会>https://www.osscons.jp/dotNetDevelopmentInfrastructure/]]」によって運営されています。

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*目次 [#z8883726]
#contents

*概要 [#sccf0c3a]

**立上プロセスの主要な役割 [#w0587d6b]

***プロジェクトの開始点 [#e4f037a6]
-開始の承認
-以下のアウトプットの作成
--プロジェクト憲章
--ステークホルダー登録簿

***マネジメント・スキル [#n6e742f2]
-コミュニケーション
--スポンサー
--ステークホルダー
--経営陣

**インプット・アウトプット [#x60db44b]
|#|プロセス|インプット|ツールと技法|アウトプット|知識エリア|h
|1|プロジェクト憲章作成|・プロジェクト作業範囲記述書&br;・ビジネス・ケース&br;・合意書&br;----------&br;・組織体の環境要因&br;・組織のプロセス資産|・専門家の判断&br;・ファシリテーション・技法|プロジェクト憲章|プロジェクト統合マネジメント|
|2|ステークホルダー特定|・プロジェクト憲章&br;・調達文書&br;----------&br;・組織体の環境要因&br;・組織のプロセス資産|・ステークホルダー分析&br;・専門家の判断&br;・会議|ステークホルダー登録簿|プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント|
|1|[[プロジェクト憲章作成>#wa46db3f]]|・プロジェクト作業範囲記述書&br;・ビジネス・ケース&br;・合意書&br;----------&br;・組織体の環境要因&br;・組織のプロセス資産|・専門家の判断&br;・ファシリテーション・技法|プロジェクト憲章|[[プロジェクト統合マネジメント>PMP:共通#y62d48bc]]|
|2|[[ステークホルダー特定>#sef143a0]]|・プロジェクト憲章&br;・調達文書&br;----------&br;・組織体の環境要因&br;・組織のプロセス資産|・ステークホルダー分析&br;・専門家の判断&br;・会議|ステークホルダー登録簿|[[プロジェクト・ステークホルダー・マネジメント>PMP:共通#qac125bd]]|

*プロジェクトの発生 [#zbf63f65]

**立上とは [#k0a71413]
以下を公式に承認する。
-新規プロジェクト、既存プロジェクトの次フェーズが開始されること。
-資源を上記の開始されあtプロジェクトに投入する必要があることを公式に承認すること。
-資源を上記の開始されたプロジェクトに投入する必要があること。

**ニーズと要求 [#v8223a8d]
-PMBOKによれば、7つのニーズと要求により発生する。

-これらは、
--ビジネスの機会 / 要件、問題解決に結び付く。
--また、プロジェクトのリスクにも結び付く。
--経営陣は、これらのニーズと要求にどう対応するか、~
決定する必要がある(これがプロジェクト立上の契機になる)。

***市場の需要 [#v3832259]
-例
--需要増加が、暗にインターネット窓口を要求

***戦略的 / ビジネス・ニーズ [#h1f0f65e]
-例
--処理性能の高いコールセンタが基幹業務に必要~
→ サービスの応答時間が悪くなることが収益に影響するため。

***顧客要求 [#fc1107d9]
-顧客が明確に要求する。
-顧客には組織内の顧客と組織外の顧客がいる。
-[[市場の需要>#v3832259]]よりミクロ
-例
--顧客が製品改良を要求する。
--・・・。

***技術的進歩 [#b7417fca]
-問題はソレを解決する手段が登場して初めて問題と認識される。
-技術的進歩が問題解決をする場合、その導入がプロジェクトに繋がる。

-例~
業務にXXXを導入
--衛星通信
--モバイル端末
--タッチ・スクリーン
--動画ストリーミング
--, etc.

***法的要件 [#j196077e]
-新しい法案が可決される毎に、~
政府・民間共にプロジェクトを立ち上げる。
-例
--マイナンバー
--消費税の引き上げ
--医療関連の新しい法律の制定
--食品の産地・原料・カロリー・許容摂取量など表示の義務付け。

***環境への配慮 [#qec35ab9]
-環境への配慮がプロジェクトを産み出す。

-例
--エネルギー消費量の削減
---燃料の節約
---CO2排出量の削減
--廃棄
---排水規制
---廃棄物規制

***社会的ニーズ [#v31116a0]
-社会的ニーズがプロジェクトを産み出す。

-例
--途上国で病気が蔓延
---医療品の供給
---医療施設の建設

**フィージビリティ・スタディ [#e72ce6ef]
プロジェクトが実行可能であるかどうかを判断する。

-目的~
成功する確率を求める。
--市場性はあるか?
--ヒットするか?

--技術面で
---実現可能か?
---信頼性は高いか?
---既存体制への組み込みが可能か?

-実施~
義務付けている組織もある。

--タイミング
---別プロジェクトとして実施
---サブ・プロジェクトとして実施
---第一フェーズで実施

--実施チーム~
プロジェクトに携わらない(偏見の無い)チームが実施する。

--評価~
会議を実施
---顧客
---スポンサー
---専門家
---PM(※役割に含まれないが参加することはある。)

**プロジェクト選定と評価 [#r6fddbae]
選定プロセスは、フィージビリティ・スタディと同様に、
選定プロセスは、[[フィージビリティ・スタディ>#e72ce6ef]]と同様に、

-PMの責務は無い。

-以下に責務が有る。
--顧客
--スポンサー
--専門家

***評価プロセス [#w0592a6c]
-組織の大半は、選定、優先度付けに関する~
公式、準公式の評価プロセスを持っている。

-例
--会計年度の始まる前の予算立案時期に~
選定委員会はプロジェクト案の提出を求める。

--書面には、以下が記載される。
---ハイレベル概要
---成果物に関する記述
---ビジネス上の存在理由
---望ましい所産の導入日
---望ましいプロダクト / サービス / 所産の導入日
---プロジェクトにより組織が得るもの。~
(影響を受ける機能部門リストと、費用便益分析)

--[[評価>#yfc28cd7]]~
会議を実施
---顧客
---スポンサー
---専門家
---PM(※役割に含まれないが参加することはある。)

--優先度付けされる。
---重要性
---利益

--プロジェクト・リストに追加される。
---正式に文書化される。
---選定委員会に、月次進捗報告を行う。

***プロジェクト評価方法 [#yfc28cd7]
下記の要因でプロジェクトによって[[評価手法>#ff8eda21]]は異なる。

-会社

-選定委員会のメンバ
--上級管理職
--中間管理職

-選定の基準
--財務的基準
--営業的基準
--社会通念
--政治的見解

***プロジェクト選定手法 [#ff8eda21]

-以下を測定して選定する。

--測定の対象~
プロジェクトの産み出すプロダクト / サービス / 所産
---の価値
---が組織に与える利益

--測定の軸~
経営者の戦略的目標とのマッピンク
---マーケットシェア
---金銭的利益
---投資収益率
---顧客維持率
---顧客忠誠度
---社会通念

-プロジェクト選定手法~
プロジェクト選定手法には、以下の2つ区分がある。

--数学的モデル(算定技法、制約条件付き最適化法)~
工学、統計学、数学の知識が必要。以下のアルゴリズムを使用する。
---線形計画法
---動的計画法
---整数計画法
---非線形計画法
---多重目的計画法

--利益測定法(意思決定モデル)
---プロジェクトのプロダクトの利点・利益を検討する。
---プロダクト / サービス / 所産の利点・利益を検討する。
---大半のプロジェクトではこちらを採用する。
---費用便益法、得点モデル、キャッシュ・フロー分析手法などがある。
---大規模・複雑なプロジェクトでは複数の利益測定法を組み合わせて使用する。

-費用便益法
-利益測定法(意思決定モデル)の手法

-得点モデル
--費用便益分析(便益費用分析)
---もっとも広く使用されている利益測定法(意思決定モデル)の手法。
---プロダクト / サービス / 所産を産み出す費用を、組織が得る便益と比較する。
---費用の例:開発費 / 販管費 / 保守費
---便益の例:売上

-キャッシュ・フロー分析手法
--得点モデル(重み付け得点モデル)
---選定委員会で得点モデル(重み付け得点モデル)の基準を作成する。
---基準の例:市場性、見込利益、開発力 / 生産力、サポート力
|#|基準|重み|Pj1の得点|Pj1の総得点|Pj2の得点|Pj2の総得点|Pj3の得点|Pj3の総得点|h
|1|市場性|5|5|25|5|25|3|15|
|2|見込利益|4|4|16|3|13|4|16|
|3|開発力 / 生産力|3|4|12|3|9|2|6|
|4|サポート力|2|4|8|3|6|4|8|
|-|合計|-|-|61|-|53|-|45|

*[[知識エリア>PMP:共通#cf49ca8f]] [#ef3ef6af]
--キャッシュ・フロー分析手法~
様々な、キャッシュ・フロー分析手法がある。

**統合 [#a80c80cb]
***プロ [#a8ecaceb]
**ステークホルダー [#o5928103]
***ステークホルダー特定 [#a517bb18]
---回収期間分析~
(初期投資と製品寿命までのキャッシュ・インフローから)回収期間を分析する。~
しかし、将来のキャッシュ・インフローの価値(割引率:資本コスト分、下がる)を考慮しないので精度が低い。

---割引キャッシュ・フロー~
将来受け取る現金は、現在の現金より価値が割引率(資本コスト)分、低くなることを考慮に入れる。~
以下の2番目の式を使用し、例えば、x年でy円を稼ぐ2つのプロジェクトを比較する。~
                  n
 FV = PV ( 1 + i )
 
           FV 
 PV = ------------
                n
       ( 1 + i )
 
 FV : 初期投資の将来の価値, PV : 初期投資の現在の価値, i : 利率, 期間の数
割引率(資本コスト)12 %, ~
2年で10万円 = 10/(1.12)^2 = 7.97万円,~
3年で12万万円 = 12/(1.12)^3 = 8.54万円

---正味現在価値(NPV : Net Present Value)~
割引キャッシュ・フローのように均等割りではなく期間ごとに評価(≒利回り)。~
NPVがプラスになれば、資本コスト以上の収益を上げていることになる。~
Pj1
|期間|キャッシュ・インフロー|PV|h
|1|10,000|10,000/(1.12)^1 = 8,929|
|2|15,000|15,000/(1.12)^2 = 11,958|
|3|5,000|5,000/(1.12)^3 = 3,559|
|合計|30,000|8,929 + 11,958 + 3,559 = 24,446|
|初期投資||24,000|
|NPV||+446|
Pj2
|期間|キャッシュ・インフロー|PV|h
|1|7,000|7,000/(1.12)^1 = 6,250|
|2|13,000|13,000/(1.12)^2 = 10,364|
|3|10,000|10,000/(1.12)^3 = 7,118|
|合計|30,000|6,250 + 10,364 + 7,118 = 23,732|
|初期投資||24,000|
|NPV||-268|
※ 割引率(資本コスト)12 %。

---内部収益率(IRR : Internal Rate of Return)~
IRRとは、NPVがゼロになるときの割引率(≒利回り)。計算は複雑なので割愛。~
IRRは高い方がイイが、回収期間が長くなる場合、リスクと判断されることがある。
             FV1            FV2                  FVn
 - PV = ------------ + ------------ + ... + ------------ = 0
                  1              2                    n
         ( 1 + i )      ( 1 + i )            ( 1 + i )

---「回収期間分析」は精度が低い、「正味現在価値」は堅実、~
「正味現在価値」と「内部収益率」は結論が同じになる。

*プロジェクト憲章作成 [#wa46db3f]
-プロジェクト憲章は、プロジェクトを承認するPMの名前入りの書面。
-プロジェクト憲章の目的 = [[立上プロセス群の目的>#k0a71413]]

**インプット [#yb9796ea]
***プロジェクト作業範囲記述書 [#ga6a37fb]
プロジェクト作業範囲記述書 = プロジェクトSOW(Statement Of Work)

-作成者
--内部プロジェクト : スポンサー or イニシエーター
--外部プロジェクト : 購入者(プロジェクトをPMに発注した顧客)

-記述内容 : プロダクト / サービス / 所産

-考慮内容

--戦略計画を考慮する。~
企業の戦略計画とプロジェクトの関係

--ビジネス・ニーズを考慮する。
---国家の規制
---技術的進歩
---市場の需要
---法的要件

--[[プロダクト・スコープ記述書>]]を考慮する。~
[[プロダクト・スコープ記述書>]]の内容

***ビジネス・ケース [#mfc945fd]
-ビジネス・ニーズを理解し投資に価値があるかを判断するための文書。

-プロジェクトの発生の内容が記載される。
--[[ニーズと要求>#v8223a8d]]の記述
--[[フィージビリティ・スタディ>#e72ce6ef]]の結果
--[[プロジェクト選定と評価>#r6fddbae]]の内容
--その他
---特殊な要求事項
---代替解決策と、結果(利益測定法へ与える影響)

-ビジネス・ケースの承認
--[[プロジェクト憲章作成>#wa46db3f]]プロセス開始のきっかけになる。
--ビジネス・ケースの承認アクティビティは、プロジェクト外部で行われる。

***合意書 [#od6165e3]
***組織体の環境要因 [#f994cbdb]
***組織のプロセス資産 [#m2fffc0f]

**プロセス [#u3669199]

**アウトプット [#s15365cb]
***プロジェクト憲章 [#c6b11201]

*ステークホルダー特定 [#sef143a0]

*制約条件 [#o10a004c]

**基本的な制約条件 [#d21d2478]

***範囲(スコープ) [#cdbbb157]

***時間(スケジュール) [#gadd872b]

***予算(コスト) [#f8c6b76c]

**PMBOK:競合する要求 [#o9ac27bc]
[[上記>#d21d2478]]に加え、

***品質 [#o3270b7f]

***人的資源 [#z22d3fae]

***リスク [#x3080b28]


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