「.NET 開発基盤部会 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
- 出来高とは、
- 作業の到達度を金銭などの価値に換算したもの。
- x軸:時間軸、y軸:原価軸のグラフ上で表される。
- 出来高グラフの書き方
x軸:時間軸、に対応するy軸:原価軸には、実コストではなく、
作業の到達度に対応する、計画時の予算コストをプロットする。
詳細 †
アーンド・バリュー・マネジメント(EVM) †
概要 †
- クリティカル・パスの概念に基づいている。
- 出来高・原価・時間の観点で定量的に評価可能
- コスト・マネジメントの技法として言及され、
下記を求められる点に特色がある。
- 進捗の進み/遅れのような指標(スケジュール差異)も
- 日数/時間という単位ではなくコストを単位として
方法 †
- 以下が比較される。
- プロジェクト開始時に予測した見積り
- ある時点までにプロジェクト・チームが完成した出来高
- 出来高 = 実施した作業と、作業の承認済み予算額
- 比較結果から、
プロジェクトが完了状態からどれほど離れているかについての標準が与えられる。
- 既にプロジェクトに投入された原価と出来高から推定する。
- 完了時点までにどれほどの原価が使用されるか見積もりを得ることができる。
基本情報 †
以下の基本情報が必要になる。
- 三要素
以下がx軸:時間軸、y軸:原価軸で書かれた二次元グラフで表現される。
- 計画
計画時は、出来高&コストが一致している状態。
- PV: Planned Value
プランド・バリュー(出来高"計画"値)
※ 計画時の出来高&コスト
- 実績
実績は、計画から出来高&コストが乖離する。
- EV: Earned Value
アーンド・バリュー(出来高"実績"値)
※ 実際の出来高(PVに対する出来高の差異)
- AC: Actual Cost
アクチュアル・コスト(実コスト)
※ 実際のコスト(PVに対するコストの差異)
- BAC: Budget at Completion
- 完了までの当初予算 = PVの合計値(完成時総予算)
- コストを意味するが、計画値なので、出来高との乖離も無い(∴ EVとも計算可能)。
参考 †
アーンド・バリュー分析(EVA) †
情報を基に評価値を算定する。
スケジュール †
- スケジュール差異 (SV: Schedule Variance)
現在までの進捗状況である、あるx軸(時間軸)の1点で切った時の、
- プロジェクトの出来高実績値(EV)と出来高計画値(PV)の「差」。
(EVのy軸(原価軸)をPVに投影して得たx軸(時間軸)との差)
- 0以上(PV <= EV)であればスケジュール的に良好
= EV - PV
- スケジュール効率指数(SPI: Schedule Performance Index)
現在までの進捗状況である、あるx軸(時間軸)の1点で切った時の、
- プロジェクトの出来高実績値(EV)と出来高計画値(PV)の「比率」。
- 1.0以上(PV <= EV)であれば作業効率は良好(スケジュール差異の比率にした版)
= EV / PV
コスト †
- コスト差異 (CV: Cost Variance)
現在までの進捗状況である、あるx軸(時間軸)の1点で切った時の、
- プロジェクトの出来高実績値(EV)と実コスト(AC)の「差」。
- 0以上(AC <= EV)であればスケジュール的に良好
= EV - AC
- コスト効率指数 (CPI: Cost Performance Index)
最も重要な尺度で、現在までの進捗状況である、あるx軸(時間軸)の1点で切った時の、
- プロジェクトの出来高実績値(EV)と実コスト(AC)の「比率」。
- 1.0以上であればコスト効率は良好(コスト差異の比率にした版)
= EV / AC
残作業 †
完成時総予算(BAC)と出来高実績値(EV)の差が残作業。
= BAC - EV
コスト予測 †
- 完成時コスト差異(予測)(VAC: Variance at Completion)
完成時総予算(BAC)と、完成時コスト予測(EAC)との差
= BAC - EAC
- 残作業効率指数(TCPI : To-Complete-Performance-Index)
残資源を使用するうえで必要なCPIの測定値
アーンド・スケジュール(ES) †
スケジュールの観点
差異分析と傾向分析 †
差異分析 †
- 以下を判断するのに使用する。
- 差異が閾値の範囲内かどうか?
- 是正処置、予防処置が適切かどうか?
傾向分析 †
- パフォーマンスの改善・悪化を判断するために、
継続的にプロジェクト・パフォーマンスを分析する。
- BAC vs EACの形でパフォーマンス目標を比較し
現在までのパフォーマンスを理解する。
分析方法 †
- 図表
- 予測
EAC = AC + ボトムアップETC