「.NET 開発基盤部会 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
データの生成元、または、その近くでのデータ処理を容易にするソリューション
- フォグ・コンピューティング
- エッジデバイスとクラウドサービスとのネットワーク接続
- クラウド(雲)よりもデバイスに近いところに位置しているためにフォグ(霧)
- エッジ・コンピューティング
- フォグコンピューティングより処理能力をデータソース寄りにしたもの。
- 中央のサーバではなく、ネットワーク内の各デバイスが処理をおこなう。
詳細 †
メリット †
- 低遅延によるリアルタイムでのデータ処理
- 分散処理やトラフィックの最適化
- 通信コストの削減
- セキュリティやBCP対策、データガバナンスの強化
3層モデル †
デバイス(=モノ)層 †
データを収拾してネットワークに送り出す。
エッジ / フォグ層 †
データを収拾・集約しクラウドにデータを送ったり、結果を返す。
クラウド層 †
集めたデータを解析し、アプリケーションを実行、再びモノへとフィードバックする。
エッジの種類 †
デバイス的エッジ †
- ユーザーデバイス
スマートフォン、ウェアラブルなど人間が身につける機器
- ローカルデバイス
家電、スマートスピーカー、監視カメラ、センサーデバイス、ゲートウェイ機器
- カスタマーエッジ
ロボット、ドローン、自動車、工作機械の制御装置、発電機などの特定エリアにある機器
サーバ的エッジ †
- エッジノード
CDN(コンテンツ配信ネットワーク)のキャッシュサーバ
- エッジサービス
クラウドサービス事業者などが提供するエッジ関連サービス
- マイクロデータセンター
利用者から近いエリアにある中小規模のクラウド接続点/コロケーションなど
カバー範囲で分類 †
- ロケーションエッジ
工場内やビル内、ブランチオフィスなどの特定エリアや拠点
- ネットワークエッジ
ボックス、基地局、スモールセル、電話交換設備、無線LANのアクセスポイント
5層モデル †
N某社 †
- 3層モデルでは、
デバイス / センサーのデータは、インターネットを介して直接クラウドに送られる。
- 5層モデルでは、
エッジを加えることで、クラウドの負担軽減と通信の高速化を図る。
デバイス †
センサーからデータを集める。
近距離ネット †
イントラネット的なもの。
エッジ †
- デバイスは基本ソフト(OS)や分析エンジンを搭載し、
- デバイスの近くに設置されたエッジがいったん受け取る。
- 収集したデータを処理した結果を振り分ける。
- 直ぐにデバイスなどに返す。
- クラウド側に送る必要があるデータを送出する。
広域ネット †
インターネット的なもの。
クラウド †
- ストレージ、ビッグデータ、AIなどのサービスを提供。
支援したりする。
H某社 †
アーキテクチャの特徴となるのが「コンポーザブル」と「ポータブル」
- コンポーザブル
目的に合わせてサービススタックを組み合わせていくことでIoTシステムを構築できる。
- ポータブル
クラウドとオンプレミスで同じソフトウェアスタックを稼働させられる。
Edge(エッジ) †
高速生成する多様な種類のデータを、アセットから容易に取り込み・変換・分析。
Core(コア) †
アセット登録・識別・アクセス管理の機能を提供し、アセットアバターの生成を簡素化する。
Analytics(アナリティクス) †
OTとITのデータを融合し、分析・機械学習・人工知能などを駆使してパターンを抽出する。
Studio(スタジオ) †
警報・通知または自動処理プロセスのような
ダッシュボード・アプリケーションの作成を
簡素化する、事前定義済みのウィジェットを提供する。
Foundry(ファウンドリー) †
オンプレミスおよびクラウドでの導入を容易にする基盤サービスに加え、
セキュリティ / マイクロサービス / サポート機能を提供する。
参考 †
- AWSとAzureのエッジコンピューティング戦略 | ビジネスネットワーク.jp