「.NET 開発基盤部会 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
ChatGPT(チャットジーピーティー、Generative Pre-trained Transformer)
- OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボット
- 中国語、英語、日本語、スペイン語など複数の言語を認識し、人間らしく応答する。
- 第3世代の生成言語モデルであるGPT-3アーキテクチャに由来
- OpenAIのGPT-3.5モデルを採用、教師あり学習と強化学習の両方の手法で転移学習
- 教師あり学習:トレーナーがユーザーとAIアシスタントの両方を演じる会話を提供。
- 強化学習:人間のトレーナーが、モデルが以前の会話で作成した応答をランク付け。
- モデルは、AzureのHPCIを使用しMicrosoftと共同でトレーニングされた。
詳細 †
機能 †
- 人間の発話をシミュレートしてユーザーと自然なやり取りをするチャットボットのモデル
チャットボット †
人間と人間の対話を模範する主要機能
- ほとんどのチャットボットとは対照的に、ChatGPTは会話内での利用者による過去の入力を記憶している。
- これにより、ChatGPTが個人に最適化されたセラピストとして使える可能性があることが指摘されている。
- 前作のInstructGPTと比べ、ChatGPTは攻撃的・欺瞞的な回答の生成をできるだけ避ける仕様
- 攻撃的な回答が生成されるのを防ぐため、入力と出力はコンテンツ・モデレーションAPIによってフィルターされる。
- 学習データには様々なものが含まれている。
- 電子掲示板
- インターネット現象
- manコマンドのmanページ
- Pythonなどのプログラミング言語
○☓ゲーム †
ゲームの相手
特定のテストの回答 †
特定のテストに人間と同水準かそれ以上の回答が行える。
プログラミングやデバッグ †
クリエイティブな活動 †
音楽、小説、脚本、詩、歌詞や作文など。
複数の欠点 †
ただし、機能は豊富なものの、複数の欠点もある。
- 本質的に確率的オウム(統計ルールからのみ知識を得ている)という指摘。
- 2021年以降に発生した出来事については知識が全く無いこともある。
- 報酬モデルは人間による監視を中心としているため、最適化されすぎてパフォーマンスに影響を及ぼす。
- 人間の「教師」は回答の正当性などに関係なく長い回答を好んでいた。
ユースケース †
新しい検索方法 †
- Google検索に代わる検索方法
- 特定のトピックに関する情報を探す
パーソナルエージェント †
- ほとんどのチャットボットとは対照的に、ChatGPTは会話内での利用者による過去の入力を記憶している。
- これにより、ChatGPTが個人に最適化されたセラピストとして使える可能性があることが指摘されている。
プランニング †
プロジェクトのプランニング(企画・計画)をさせる。
キャンペーン †
プロジェクトの実行、監視・制御をさせる。
コーデイング †
GitHubにもCopilotと言うAIプログラミング機能がある。
クリエイティブ †
反響 †
知名度、評価など †
- OpenAIの評価額は290億米ドルとなり、2021年時の140億ドルと比べて2倍以上増加。
- ChatGPTがアクティブユーザー数1億人に到達するのにかかった時間は、
TikTok?とInstagramがそれぞれ9カ月と2年半であるのに対して、2か月と史上最速である。
肯定的な意見 †
- 生徒が課題に使い出力結果が優秀な生徒による回答と同レベルである
- GoogleはChatGPTが検索エンジン事業にもたらす脅威を受け「緊急事態」を発動し脅威に対応するよう命じたと。
否定的な意見 †
- 学習データの関して
- 文章生成に報道機関の記事を無報酬で使用
- インターネット上のコンテンツの信頼性
- 誤回答
- 2+2=4を回答して、指摘しても正しいと言い張る。
- 中央アメリカでメキシコの次に大きな国にグアテマラと回答(正しい答えはニカラグア)
- 曲の歌詞を生成するよう求めた時、実際の歌詞ではなく新しく自身で生成した歌詞を回答。
- 物語のあらすじを生成するよう求めた時、実際のあらすじではなく新しく自身で生成したあらすじを回答。
- Stack Overflowは、ChatGPTの回答には誤答が少なくないことを理由として、同サイトでの質問にChatGPTを使って回答することを禁止。
- 倫理的
- コンテンツモデレーションをプロンプト・エンジニアリングなどを使って回避できた。
- ユーザーがナチス・ドイツに関する質問を入力した際に生成する回答を賛美した。
- 複数の論文が既にChatGPTを共同著者として挙げていることが知られている。
- 教師は生徒が課題をChatGPT任せにしていることを問題視するべきだと指摘
- ミネソタ大学の卒業生用のテストでC+、ウォートン・スクールの同様のテストでBからB-の評価を得て合格水準に達した。
- リスク
- 不正行為や雇用の喪失、差別、偽情報をもたらす可能性がある。
- フィッシング詐欺などを目的とするメールを書くことができ
「サイバーセキュリティにおける大きなリスク」などをもたらす可能性がある
- シンギュラリティ的
- 制御不能な軍事的応用による「大量破壊」を引き起こす可能性がある。
人間との相違点 †
人間 †
- 口語的、主観的
- 発散的で他の話題に移行しやすい
- 強い感情を表現
ChatGP †
- フォーマル、客観的
- 質問に厳密に集中している
- 感情をあまり表現しない
参考 †
サービス †