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目次 †
概要 †
「技術」とは何か?ということは考えてみると面白いかも知れません。
- 技術とは、かなり多義的に用いられる言葉
- ものごとを取り扱ったり処理したりするときの方法や手段。
- および、それを行う技。ものごとを匠に行う技。
- 社会の各分野において、何らかの目的を達成するために用いられる手段・手法。
- 科学を実地に応用して自然の事物を改変・加工し、人間の生活に役立てる技。
- 具体的な製品ではなく、それらの製品に応用されている問題解決のための方法論。
詳細 †
エンジニアリング †
編み出す技術
- 産業革命時代のイギリスでのエンジンに由来
- 当時は蒸気機関をさした。
- 蒸気機関を製作・操作・修繕 / 維持 / 改良
する人をエンジニアと呼ぶようになった。
- 現在のエンジニアリング
自然界の現象を現実的な人間の手段として利用するため、
- 道具(ツール)や体系(システム)をつくる。
- 設計(デザイン)する、構築(ビルド)する。
という目標(ゴール)があり、そのなかでの「設計や構築の方法」。
- 現代のエンジニア
自然法と社会の必要性の制限の中でテクノロジを創り出す人。
- また、エンジニアリングの学問として「工学」がある。
(一方でサイエンスの学問としては「自然科学、人文科学、社会科学」がある)
技術の伝承 †
先人の編み出した技術は、
修行や模倣により伝承される。
- 職人芸(技能)と言われるような個性的・独創的な技を継承することは困難。
- 作品に込められた技の痕跡を確認することによってその業績を知ることができる。
技術と道具 †
技術と道具は協調して発展してきた。
- 技術の必要を満たすために道具が開発された。
- 新たな道具の出現により技術が進歩してきた。
- さらに科学的発見による科学理論の深化発展が応用(科学技術)された。
- 画期的な発明が数々なされることにより地球環境を大きく変動させるまでに至った。
テクノロジ †
編み出された技術
- 技術がテクノロジの対訳となる場合、エンジニアリングの結果生み出されたものをさす。
- 一般的には「エンジニアリングと社会の要請によって生み出された(結果の)もの」を指す。
がある。
スキル †
- 技術(知識)を使用し、作業を遂行する能力のこと。
- 個人の中に熟成されるため、他人に伝達不可能。
- 英語でのテクノロジとスキルは明確に異なる。
- 日本語としての技術という語はスキルを含む。
- 例えば以下のスキルも技術と呼ばれる。
(暗黙知ではないが、個々の情報・知識を組合せたノウハウ)
- プログラミングにおける
IDE、ライブラリ、フレームワークを
使用してプログラミングする知識
- マネジメントにおける
各種実務慣行(WBS、CP、EVM、スクラム)を遂行する知識
科学と工学 †
サイエンス(科学) †
知識や経験の総称としての †
- さまざまな文明圏において、関心対象を説明するための
知識や経験が蓄積され、学問として体系化されていった。
- 17世紀の科学革命のころまでは、
「体系化された知識や経験の総称」
という意味で用いられてきた。
- なかでも、観察や実験に基づく体系的な学問という意味では、
- natural philosophy (自然哲学)
- experimental philosophy (実験哲学)
の語が用いられていた。
- 古代から中世にかけての諸学問は、
- 客観性や論理的な推論の過程を重視する学問的態度を伴ったものではなかった。
- すなわち、今日の自然科学が不可欠の要件としている態度である論理を欠いていた。
- 17世紀のヨーロッパにおいて、
- 自然現象を単に眺めて考察するという状態から一歩進んで、
- 自然法則が作用する環境をさまざまな撹乱要因を
取り除いて人為的に作り出す試み(実験)という手法を採用して、
実証的に知識体系を進歩させていくという知的営為が形成されたとする。
科学的方法に基づく学問としての †
- こうすればこうなる、といった事象を集めることから、
原因と結果を探してゆく帰納法こそが科学の原点
- 究極的な目的であるなぜ (Why) を一端棚上げにして、
- 先ず、以下を記述する。
- 如何なる状態で、
- どのような (How)現象が起きているのか
- どのような条件下で何が起きるかを記録し、
- それに基づいて因果関係を分析しようとする
- ただし、どのような方法なら科学的と見なせるのか
という境界線は必ずしも明らかなわけではない。
その他 †
参考 †
Wikipedia †
技術 †
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%80%E8%A1%93
科学 †
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%91%E5%AD%A6
OSSコンソーシアム †