ガバナンス †
組織構造 †
理解する意味 †
影響 †
組織構造に依存する
がプロジェクトの実行・結果に影響を与える。
見極めの方法 †
上級管理職がPMへ権限委任する度合い。
(様々なレベルのマネジメント層とのやり取りによって決まる)
- 権限
- 権限レベル、役割
- リソース利用可否
- 予算管理
- チーム編成
機能型組織 †
- 最古、伝統的手法
- 専門分野(機能)で形成(グループ分け)
- 階層型構造を持つ(CEO -> 部長 -> 課長 -> 担当)
- 命令系統が存在、逸脱しないように注意が必要になる。
# | 利点 | 欠点 |
1 | 持続的 | PMに権限が無い |
2 | ・専門スキルが伸ばせる。 ・明確なキャリア・パス。 | 複数の部門が同じ資源を奪いあう。 |
3 | 明確な指揮系統 | チーム・メンバは機能部門マネージャに忠実 |
人的資源 †
- 似通ったスキルと経験
- 効率的で簡単
- キャリアパスが明確
欠点 †
- PMにとっての欠点
- 公式の権限をほとんど持てない。
- プロジェクト・リーダー / 調整者 / 促進者のレベル
- 実際の権限を持っているのは、部長
マネジメント †
特徴
- 分離型の手法でプロジェクトが遂行される。
- 例えば、プロジェクトがマーケティング ---> 製造という工程を持つ場合、
- プロジェクトの工程は、マーケティング部から製造部へリレーされる。
- 各工程は、以下のように(部門毎に)呼ばれる。
- プロジェクト全体ではなく、機能部門の階層に忠実
- 機能部門のマネージャーにパフォーマンス・レビューの責任があるため。
- 経験を積む機会はプロジェクト・チームではなく自機能部門にあるため。
- リーダーシップを駆使
- 共通のビジョンの形成、チーム・メンバの意欲をかき立てる。
- 機能部門マネージャに依頼してチーム・メンバの
パフォーマンス・レビュー( = 評価の事)に参加させてもらう。
プレッシャー(資源) †
資源とプロジェクトの優先度を巡る競争が激化することがある。
- 例:複数の部門が同じ資源を奪いあうプロジェクト要求を出す。
- 対策:外交能力
- ステークホルダーの賛同を得る
- 問題を避けるためコミュニケーション
プロジェクト型組織 †
- 機能型組織の対極にある。
- 組織の中心は機能部門ではなくプロジェクト。
- 組織の資源は、プロジェクトとプロジェクト作業にのみ投入される。
人的資源 †
- チームが形成されると、コロケーション(同床化)される。
- 機能部門のマネージャーではなくPMの配下に置かれる。
- 支援機能部門もPMに直属することがある。
- 忠誠心は機能部門ではなくプロジェクトを中心に形成される。
- PMにパフォーマンス・レビューの責任があるため。
- 経験を積む機会はプロジェクト・チームにあるため。
欠点 †
- このため、人的資源の活用に非効率性が存在する。
- 仕事がない期間がある。
- 解雇 / 再雇用は容易ではない。
- 計画時に非効率性(遊休時間)を最小化するよう、
チーム・メンバのスキル / 能力の把握が必要になる。
マトリックス型組織 †
- 機能部門に干渉されずに、プロジェクトとプロジェクト作業に専念できる。
人的資源 †
1人の機能部門のマネージャーと1人以上のPMの配下に置かれる。
- 機能部門のマネージャー
- プロジェクトに対する人的資源の
- パフォーマンス・レビューの責任を持つ。
- PM
- 人的資源の見積・配属を機能部門のマネージャーに依頼する。
- プロジェクト・アクティビティに対する人的資源の割り当てを行う。
- パフォーマンス・レビューの責任を持つ。
力の均衡 †
# | タイプ | PMの重点 | PMの上司 | PMの地位 | PMの権力 | PMの時間 | 組織のスタイル |
1 | 強いマトリックス型 | プロジェクト・プロジェクト作業 | PM | PM | 大きい | プロジェクトに常勤 | プロジェクト型組織 |
2 | パランス・マトリックス型 | プロジェクト・プロジェクト作業 | 機能部門のマネージャー | PM | パランス | プロジェクトに常勤 | 中間 |
3 | 弱いマトリックス型 | プロジェクトと機能部門 | 機能部門のマネージャー | プロジェクト・リーダー / 調整者 / 促進者のレベル | 小さい | 非常勤でプロジェクトに従事 | 機能型組織 |
強いマトリックス型 †
- 横串にPM専門組織がいて、プロジェクトをPMが纏める。
- マトリックス型だが、PMが強い。
パランス・マトリックス型 †
- 横串に機能部門が立って、中心となる機能部門の担当がPMを務める。
- 機能部門のマネージャーとPMが均衡している。
- 人的資源はニーズによって配属される。
弱いマトリックス型 †
- 横串に機能部門が立って、中心となる機能部門の担当がリーダー / 調整者 / 促進者を務める。
- 機能部門のマネージャーに権限があり、リーダー / 調整者 / 促進者にはほとんど権限が無い。
PMO:Project Management Office †
- 組織のプロジェクト、プログラムのマネジメントを監督する集権的な組織。
- COE(Center Of Excellence)とも呼ぶ。
目的 †
標準・枠組の確立・維持 †
組織的実務慣行の横断 †
パフォーマンス向上と競争上の優位性維持のため、組織的実務慣行を横断する。
- 人的資源(調達)
- テクノロジー(生産技術)
- 文化(スキーム再検討)
PMの支援 †
スコープ・責任 †
プロジェクトに対する †
- 文書の維持・保管
- 目標と進捗のパフォーマンス監視
- 目標のマネジメント
- 是正措置を提案
- チームやステークホルダーにフィードバック
プロジェクトの横断 †
- 資源のマネジメント
- 依存関係のマネジメント
- 戦略的目標に合わせた調整
プロジェクト完了後の評価 †
- 期限内に完了したか?
- 予算を超過しなかったか?
- 品質は適正だったか?
PMOの組織タイプ †
# | 組織タイプ | 役割 | 統制レベル |
1 | 支援型 | コンサルティング ・テンプレート提供 ・リポジトリ提供 | 低 |
2 | コントロール型 | コンプライアンス ・枠組みの準備 ・方法論への準拠 | 中 |
3 | 指揮型 | コントロール ・PMO自身によるマネジメント | 高 |
PBO:Project-Based Organization †
- プロジェクト作業実施のための一時的な体制。
- 組織の政治力や地位などの体制上の影響を無視できる。
- 最終的なプロダクト / サービス / 所産の成功の度合いをPBOが測定する。