「.NET 開発基盤部会 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
詳細 †
スカラ、ベクトル、行列 †
スカラ †
数値
ベクトル †
ベクトルは、
- スカラの組合せ。
- 大きさ・向きを持つ。
- 矢印で表される。
- ある種の演算ができる。
行列 †
行列は、
- ベクトルの変換
- 行列とベクトルの積
- 行列と行列のドット積、アダマール積
行列で連立方程式を解く。 †
行列は連立方程式を扱うようになって発達した。
行基本変形 †
連立方程式の加減法を行列の行基本変形で計算できる。
- 行基本変形
- 二つの行を入れ替える。
- ある行を 0 でない定数倍する。
- ある行に、他のある行の定数倍を加える。
- 列基本変形
- 二つの列を入れ替える。
- ある列を0でない定数倍する。
- ある列に、他のある列の定数倍を加える。
逆行列 †
連立方程式を逆行列で計算できる。
- 行列Aの逆行列はA^-1と書き、インバースと読み、A^-1A = AA^-1 = I(単位行列)となる様な行列。
- 逆行列の求め方
- 行基本変形は行列のドット積で計算でき、変形の行列をドット積で纏めると逆行列になる。
- 逆行列は、当該行列とドット積で計算すると、単位行列(I)が得られる様な行列。
- 掃き出し法の拡大行列(?)の左側に対角線に1が並ぶように行基本変形すると右側が逆行列になる。
- ちなみに、2行2列の行列の逆行列なら公式で計算できる。
- 逆行列が存在しない場合がある。
これは、≒ 連立方程式の解が無い場合で、2以上のベクトル(=行、横ベクトル)が並行で面積がゼロの場合
- 交点がなくて並行の場合(2つのベクトルが「平行」)
- 交点があって並行の場合(2つのベクトルが「同じ」か「長さが異なるダケ≒同じ」)
行列式 †
行列式によって連立方程式の解の有無を判別できる。
- 行列式とは
- 一次方程式の可解性を判定する指標
- 正方行列で列をベクトルに見立てる。
- n個のベクトルからなる面積・体積を考える。
- 行列式の特性
- 1つでも平行なベクトル、同じベクトルがあれば、面積・体積はゼロで解は無い。
- 1つのベクトルが*nされれば、行列式(≒面積・体積)全体がn倍される。
- 1つのベクトルが+wされれば、行列式(≒面積・体積)の足し算に展開される。
- ベクトルを入れ替えると行列式はマイナスになる(が、コレは面積・体積の性質ではない。
入れ替え前と後のベクトルを足し算すると2つの同じベクトルがある行列式(面積・体積=0)になるので。
- 3行3列以上の行列式は余因子展開でn-1行n-1列の行列式の計算に変換。
- この計算は、体積の計算を面積✕高さに変換する的な話らしい。
- この際、「行列式の特性(4)」を使用するので符号が切り替わる。
固有値分解 †
- ある正方行列Aを直交行列と対角行列の積に分解する計算
- 行列の特徴が見えやすくなり、A^nの計算がラク。
- ゼロに近い固有値は行列全体に与える影響が小さいため、
この固有値を無視することで、高精度で近似計算できる。
固有値 †
λ
固有ベクトル †
→
v ≠ 0
計算方法 †
- 固有ベクトルを並べたもの。
V=┌→ → ┐
└v1 v2 ...┘
- AV = V∧
- AVV^-1 = A = V∧V^-1
- V^-1AV = ∧ = V^-1V∧
- A^n = V ∧^n V^-1
・AA = V∧(V^-1V)∧V^-1 = V∧^2V^-1
・AAA = V∧(V^-1V)∧(V^-1V)∧V^-1 = V∧^3V^-1
- ∧^n = V^-1 A^n V
・∧∧ = V^-1A[VV^-1]AV
・∧∧∧ = V^-1A[VV^-1]A[VV^-1]AV
特異値分解 †
- ある長方行列を直交行列と対角行列の積に分解する計算
- 特異値分解では、Mが長方行列だが
M^Tを掛けてMM^Tと正方行列化することで似たように処理する。
→ →
Mv = σu
→ →
M^Tu = σv
特異値 †
σ
特異ベクトル †
- それぞれ、
- 直交する。
- 単位ベクトル
- 大きさを変えないため。
- UV直交行列を単位行列にすると転置すると逆行列になる。
計算方法 †
- 右特異ベクトル
V=┌→ → ┐
└v1 v2 ...┘
- 左特異ベクトル
U=┌→ → ┐
└u1 u2 ...┘
- MV = US
- MVV^T = M = USV^T
- VS^T = M^TU (VS^T = M^TMVS^T = MV = US= M^TUSS^T = M^TU)
- M^TUU^T = M^T = VS^TU^T
- MM^T(対称行列) = US[V^TV]S^TU^T = USS^TU^T
参考 †