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目次 †
概要 †
チーム育成、チーム・マネジメント系
詳細 †
タックマン・モデル †
概要 †
成立期 → 動乱期 → 安定期(信頼関係の構築) → 遂行期 → 解散期
- 安定期・遂行期を逆に覚えそうで怖い(安定してから遂行)。
- 問題の記述から、安定期・遂行期のどちらを指しているか不明なことがある。
- 一人でも人を入れると、成立期に戻るらしい。
図表 †
# | 期 | 説明 |
1 | 成立期 | ・顔合わせ、役割・責任の理解 ・独立、閉鎖的 |
2 | 動乱期 | ・プロジェクト作業の開始 ・閉鎖的状況が続くとパフォーマンスが低下する。 |
3 | 安定期 | ・相互に支援、調整 ・信頼関係の構築 |
4 | 遂行期 | ・グループとして機能 ・相互依存関係により課題に円滑に対処。 |
5 | 解散期 | ・プロジェクトが完了 ・終結プロセス、離任、転出。 |
育成 †
- キックオフ・ミーティング
- プロジェクト目標、その他について、意思統一を図る。
- グローバルなチームの場合、相互の理解に努める(自社の理念や社風の話はしない)。
- コンフリクト・マネジメント
- 避けられないが、マネジメントの成功により、高い創造性 & 良い意思決定に繋がる。
- チームの方向性を一致させる場合は、チーム・メンバの意見を計画に反映させる。
- 報酬に関する評価に差が無いなど、明確でない場合は、当事者間で調整する。
コンフリクト †
コンフリクトを避ける要因 †
チーム行動が悪化する。
- 高ストレス環境
- あいまいな役割
- 複数の上司
- 最先端技術に対する不安
コンフリクトの泉源 †
- プロジェクトの優先順位
- 事務管理手続き
- 技術選定とパフォーマンスのトレードオフ
- スケジュール
- コスト
- 人的資源
- 性格(個人的スタイル)上の対立
解決方法(1) †
「撤退や回避」は最悪、「協力や問題解決」は最高、後はケースバイケースで使分ける。
- 撤退や回避
- 鎮静や適応 ★ 同意できる部分を強調(・・・)
- 強制や指示
- 妥協や和解 ★ 全員が納得する解決策(譲歩)
- 協力や問題解決
# | キーワード | 効果 | 勝敗(PM vs Member) | 火種 | 内容 |
1 | 撤退や回避 | 無し | Lose-Lose | 全て残る | 身を引き先送り(準備期間や、他によって解決されるケースもある) |
2 | 鎮静や適応 | 火種を残して部分的解決 | - | 殆ど残る | 同意できる部分(共通点)を強調し、調和・関係維持をする。 |
3 | 強制や指示 | 火種を残して解決 | Win-Lose | 半分残る | 特権や地位を利用して観点を押し付ける。上手く解決できない場合の最後の手段とする。 |
4 | 妥協や和解 | 火種を残して部分的解決 | - | 部分的に残る | 全員が納得できる解決策でコンフリクトを一時的・部分的に解消する。 |
5 | 協力や問題解決 | 全面的に解決 | Win-Win | 解消 | 協調性のあるオープンな対話で複数の観点や洞察を取り込む(お互いに利益ある状況になる可能性)。 問題解決が創造的な代替案の選定だが、協力はコンセンサス(意見の一致、合意)の組合せ。 |
解決方法(2) †
- 個人ではなくチーム、過去ではなく現在にフォーカスする。
- コンセンサス(合意)とコミットメント(約束)に繋がる協調性のあるオープンな対話。
ライフサイクル †
各フェーズでのコンフリクトの原因
# | 立上 | 計画 | 実行、監視・制御 | 終結 |
1 | プロジェクトの優先順位 | プロジェクトの優先順位 | スケジュール | スケジュール |
2 | 事務管理手続き | スケジュール | 技術的問題 | 性格上の対立 |
3 | スケジュール | 事務管理手続き | 人的資源 | 人的資源 |
動機付け理論 †
マズローの欲求と段階説 †
- あるレベルの欲求が満たされると
- 次のレベルの欲求が
動機付けの要因になる。
# | 欲求 | 説明 |
5 | 基本的・生理的欲求 | 基本的な衣食住に関する欲求 |
4 | 安全・安心欲求 | 物理的な充足感と所有物の保護を求める欲求 |
3 | 社会的欲求 | 親和欲求、愛情、承認、友情を得たいという欲求 |
2 | 自己尊厳の欲求 | 達成感、自尊心、能力を得たいという欲求 |
1 | 自己実現の欲求 | 自らの持つ最高の能力を発揮したいという欲求 |
衛生理論 †
- 健全性の要因(衛生要因)
頭打ちになる。
- 職場環境の課題に関係
- 不満の防止に繋がる。
- 例:給与、手当、作業環境、人間関係
- 動機付けの要因(満足感)
際限が無い。
- 仕事の課題、役割、内容。
- 自己の成長(スキルや能力)
※ 「達成感のある職務設定」こそ重要。
期待理論 †
- ビクター・ブルームによる。
- 良い結果の期待(自分の期待と他人の期待)
- 報酬が得られる期待や可能性の高さが動機になる(自分の期待)。
- また、人間は周囲から受ける期待通りの人物になる(他人の期待)。
達成理論 †
- デイビット・マクレランドによる。
- 達成感+α(人間関係=権力・親和)
- 達成感(達成・成功を求める)
- 権力(他人の行動に影響を及ぼしたい)
- 親和欲求(人間関係、連帯感)
X, Y, Z理論 †
- 独裁的 = 強制的、生存/安全/金銭、処罰/金銭/地位による動機付け。
- 以下のように考えている。
人々は、仕事が嫌いで進んで働こうとしない。
人々は、向上心が無く、監視しなければ職務を果たさない。
人々は、処罰、金銭、地位によってのみ、動機付け可能。
- Y :民主的 = 適切な動機と期待感を与える(自発的に役割を果たす)
- チームを支え、チーム・メンバに配慮し、彼らの声によく耳を傾ける。
- 以下のように考えている。
適切な動機と期待感を与えれば、最高のパフォーマンスを発揮しようとする。
人々は創造的で、プロジェクト目標を絶えず意識している。
責任を快く引き受けて、それらを果たそうとする。
十分な監督が無くても、自らの地位に見合った役割を果たす。
- Z :日式的 = 終身雇用的な忠誠心、生産性の向上
- 従業員の組織に対する忠誠心、生産性を高めることに関連している。
- 終身雇用が一般的だった時代の話(少々と言うか、かなり古い...)
- 従業員の幸せ、雇用の安定により、従業員に高い満足度と士気を与える。
コンティンジェンシー理論(Y+衛星) †
- Y理論+衛生理論の組み合わせ。
- 人々はレベル別のコンピテンシーの達成に継続的に動機付けられる。
タネンバウムとシュミットのコンティニュウム・マネジメント理論 †
- ロバート・タンネンバウムとワーレン・H・シュミット
- PM権限の委譲
- PM権限と、チームの意思決定の自由度を述べたもの。
- 意思決定の責任をチームに委譲すると、PM権限は下がっていく。
シチュエーショナル・リーダーシップ理論 †
- ポール・ハーシーとケン・ブランチャード(シチュエーショナル・リーダーシップ2)。
- 指示
手順が分からないチーム・メンバを対象とする。
- コーチング
経験不足のチーム・メンバを対象とする。
- 支援
大部分を遂行できるチーム・メンバを対象とする。
- 委譲
不測の事態に対し意思決定できるチーム・メンバを対象とする。
その他 †
纏まり易いグループ・サイズ †
5 -> 11人と言われている(バスケ -> サッカー)。