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目次 †
概要 †
基礎の基礎(基本的な因果関係が解ってないと分析できないでしょ?
お金 †
学校で教えられる事の無い、お金はどこから来たのか?の話。
不換紙幣への歴史 †
物品貨幣 †
貝貨などが有名
金属貨幣 †
- 貨幣量を増やす改鋳(貨幣改鋳
- 財政の補填や、災害復興費・戦費の捻出で行われた。
- 貨幣量の増加はインフレーションとそれに伴う物価の上昇を起こした。
紙幣の歴史 †
- 金属貨幣の預り証に決済機能を持たせたもの。
- 世界初の紙幣:宋代に鉄銭の預り証として発行された交子がある。
- 日本初の紙幣:1610年の伊勢国 伊勢山田で発行され丁銀と兌換性を持つ山田羽書
- 現金通貨の原型は、1600年のイギリスで誕生した、ゴールドスミス・ノート。
- 預金者の金属貨幣を利用した紙幣に依る貸金業の始り
- 銀行家の誕生
- 預金者の預金に低い金利、
- 借り手の借金に高い利子
- 預金量(準備金)と貸付(ローン)の制限を緩和
- 少ない預金量で多くの貸付を行う。
- 取り付け騒ぎが起きて銀行家は殺された。
- 産業拡大に合わせ、この緩和が合法化される(預金準備率)。
- 1694年イングランド銀行の預金準備率は「準備金:ローン=1:2」
- ちなみに、イングランド銀行世界で二番目に古い銀行で、
- ゴールドスミス・ノートを模倣し銀行券を発行。
- 準備金制度の概要
- 準備金を中央銀行に預けると預金準備率に従い、新しいローンを作成できる(紙幣の発行)。
- ローンで発行した紙幣が第三者によって預金されたら、別の新しいローンを作成できる。
- 上記を繰り返して、上限額まで、別の新しいローンを作成できる。
- 預金準備率が1:9の場合、
- 準備金が1,111.2あれば10,000のローンを作成できる。
- 預金準備率が1:9なのでローン返済額の9割の金額の別の新しいローンを作成できる。
- 9,000→8,100→7,290→6,561→5,905→5,314→4,782...と決められた上限までローンを作成できる。
- 預金準備率は、1:9、1:20、1:30...と、変更(緩和)され続けている。
- 更に、兌換紙幣から不換紙幣へ
- 産業拡大で金本位制から変動相場制へ(サービス>金の総量)。
- 金の総量に比例した価値ベースのお金から負債ベースのお金へ。
- 通貨発行権の話
- 1844年:ピール銀行法
イングランド銀行が中央銀行として銀行券の発券を独占
- 1913年:FRB設立
私立銀行群である連邦準備銀行 (FRB) が中央銀行として銀行券の発券を独占
電子マネー †
為替の仕組み †
ドル円の為替
円高ドル安 †
- 購買力平価
= 日本物価変化の倍率 / 米国物価変化の倍率
- 元のドル円為替レート(JPY / USD) * 購買力平価 = 今のドル円為替レート(JPY / USD)
- 日本物価安、米国物価高で、購買力平価は1未満の値になり、円高になる。
- 円が評価されての円高
- 米国経済の先行き懸念
- 経常収支黒字(ドル建て輸出過多 ≒ ドル供給
- 日本金利高、米国金利安 ≒ ドル供給
円安ドル高 †
- 購買力平価
= 日本物価変化の倍率 / 米国物価変化の倍率
- 元のドル円為替レート(JPY / USD) * 購買力平価 = 今のドル円為替レート(JPY / USD)
- 日本物価高、米国物価安で、購買力平価は1以上の値になり、円高になる。
- ドルが評価されてのドル高
- 自国経済の先行き懸念
- 経常収支赤字(ドル建て輸入過多 ≒ ドル需要
- 日本金利安、米国金利高 ≒ ドル需要
歴史的に起きたこと †
- 1948年:
- ドッジ・ラインで360円 / $(固定相場)
- 日本を反共の砦化(工業力強化の円安
- 1961年:米の金流出激化、金準備170億$割る
- 1965年:米の金準備143億$に
- 1967年:金保有ふやさぬ政府・日銀ドル体制支持に全力
- 1968年:過剰でドル安を日銀が買い支え続ける。
- 1971年:米国貿易赤字に、金・ドル交換停止(→変動相場)
- 1985年:プラザ合意で協調利下げ、協調介入(ドル売り介入)
- 1999年:しかし、以降はドル買い介入のみで、その額も非常に多い。
- 2012-15年:安倍・黒田の異次元緩和(資金供給量138 → 356兆円で80 → 120円/$)
金価格 †
- 経済見通しの不透明感や各国中央銀行の金融緩和を背景に金価格は高値圏で推移
- リーマンショック後の金価格の高騰は金融緩和に依る$の価値低下に依る。
準備金(貴金属)の価格設定 †
- 紙幣の歴史に書いた通り、
イギリスはアフリカなどの植民地から金やダイヤモンドを集め、
金本位制として金(ゴールド)を基軸通貨とする仕組みを作った。
- 今日では基軸通貨はポンドを経て米ドルへと移り変わったが、
ロンドンは現在でも金など貴金属の現物取引において世界の中心。
ゴールド・フィックス †
- ロンドン・スポット・フィックス(London Spot Fix)
5人のメンバーの会議によって決定された
各貴金属(金、銀、プラチナ、パラジウム)価格
- ロンドン・ゴールド・フィックス(London Gold Fixing, Gold Fix)
第一次世界大戦の終結後、1919年から2004年までロンドンの金市場
ロスチャイルド5つの加盟銀行によって、金価格が決められていた。
- ...
その後、2014年まで、G7中の欧米5カ国の民間銀行によって価格が決められていた。
- ロンドン金塊市場協会(LBMA)
2015年にゴールド・フィックス価格(Gold Fixing Price)がスタートし今に至る。
不思議な円建の金の値段 †
https://gold.mmc.co.jp/market/gold-price/#gold_longspan
- "ドル建ての金の値段"が下がった("ドルの信用"が上がった)時に
- 円安が進んで、"円建の金の値段"はあまり動かない。
と言う不思議な状況が近年続いてる(特に2012-2015辺りが顕著)。
- ドル買い支え(ドル買円売≒ドル需要>ドル供給)が行われている可能性。
- (USD / G) : 前提として下がっている。
- (JPY / USD) : ドル買い支えの円安ドル高で上がる。
- (JPY / G) : 上記の掛け算なのであまり動かない。
経済学 †
効率性と公平性 †
幸福度と所得 †
- 正の相関関係にあるのは低所得国
- 先進国ではあまり相関関係がない
- 所得格差が拡大すると幸福度は低下
功利主義(ベンサム) †
- 最大多数の最大幸福
- 快楽と苦痛を数量的に測定できる前提で、
- 社会全員の快楽と苦痛の総和が最大であることが望ましい。
- 経済学への発展
- マーシャルの余剰分析
- 余剰:市場取引により得られる社会での利益
- 総余剰が最大であれば、社会的に望ましい。
- ピグーの命題→厚生経済学
- 第一命題:
他の条件が一定のものとでの国民所得の増加は経済厚生を増加させる
- 第二命題:
・所得再分配は、国民所得が減少しないならば、経済厚生を増加させる。
・限界効用逓減の仮定(累進課税的な所得再分配はOK的な話。
ロールズ基準 †
(正義に関する2原理)
- 第一原理
- 人は基本的自由に関して平等の権利をもつ。
- その基本的自由は、他人の自由と両立しうる限りにおいて、最大限尊重されなければならない。
- 第二原理
社会的・経済的不平等は次の二条件を満たすときのみ許される。
- その不平等がもっとも不遇な人の利益を最大にする(格差原理)。
- 公正な機会均等という条件で万人に開かれている職務や地位に付随(機会均等原理)。
- 無知のヴェール
- 自分自身がいかなる境遇におかれることになるかわからない、
- 最も不遇な人々の厚生が最大化されることが望ましい(第二原理、幸福度と所得)。
効率と公平 †
- 効率性
- 限られた資源を用いていかに大きな価値を生産できるか。
- パレート基準、パレート最適、資源配分の問題、最適資源配分
- 公平性
- 生産してできあがった価値(所得)を
いかに公平に分ける(分配する)か
- 所得分配の公平性、公正な所得分配
※ 経済学ではあまり、公平性について言及しない。
GDP、為替、財政 †
政策 †
学者 †
アダムスミス †
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9
- 重商主義(第二・三次産業)
- 貿易などで貴金属、貨幣、外貨準備を増やすことを目指す。
- 中継貿易型(三角貿易)、自国産業振興型(産業革命)
- 国富論(諸国民の富)
第三次産業より、第二次産業を重視しているらしい(重商主義批判)。
これは、歴史的に、第一次 → 第三次 → 第二次と発展してきたからか。
ただし、投資の優先順は、第一次 → 第二次 → 第三次の順番。
- 国富:人口に対してどれだけ多くの財(モノとサービス)を(生産・)消費できるか?
- 分業と協業が生産性を向上させ国富を増やす。中世 → 近代、分業と協業が起こる(原因)。
- 資本を投下の優先順位
- ただし、投資の優先順位は、「農業 → 工業 → 商業」らしい。
- (足元を固める的な流れか?)(最後に財の売買を仲介する商業が発達)
- スミスにおける市場
- 互いが必要なモノを交換する互恵の場
- ((神の)「見えざる手」と言う言葉はあまり使っていない)
- 市場が競争の価格調整によって需要量と供給量は等しくなる。
- 市場にまかせておけば、必要な財が必要なだけ作られる。
- 植民地(アメリカ)との排他的貿易を自由貿易に転換
(→ アメリカの独立戦争 → しかし、南北戦争)。
- 同感とルールによる経済秩序
人間は自分の利害に関係なくても、
・他人に関心を持ち、
・他人の幸福に同調し、
・他人の不幸に同情する。
- 虚栄を原動力とする経済成長
・虚栄から富や地位への野心が起こる。
・競争が起こる(市場競争と市場均衡)。
- 幸福とは?
・財産は虚栄を求めた結果の幻想に過ぎない。
・が、この幻想が経済を成長させる(→ 幸福度と所得)。
ケインズ †
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6
ハイエク †
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%92%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%82%AF
フリードマン †
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9E%E3%83%B3
シュンペーター †
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
参考 †