「.NET 開発基盤部会 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
- 電子化の反面、ロストすることが考えられるので
BCP的に「長期保存」(技術)が必要になる。
詳細 †
課題と解決 †
課題 †
- 原本性が確保されない。
- 複製・偽造が可能
- 作成日時の操作(偽造)が可能
- 経年劣化しない(作成日時作成者の特定が困難)
- 下記の解決策でも解決されない問題。
- 電子媒体の劣化があるのでマイグレーション作業が必要
- 技術の陳腐化・衰退(FDD売ってないとか、そういう問題)
- 暗号化技術の危殆化
- 災害などの予測不可能な事態
解決 †
- タイムスタンプによる作成日時の特定
- 時刻認証局(TSA:Time-Stamping Authority)を利用
- 総務省:「タイムビジネスにかかわる指針」
- 一般財団法人 日本データ通信協会:「タイムビジネス認定制度」
適したファイル形式 †
以下にまとまっている。
- 電子商取引推進協議会(ECOM)、JIPDEC 電子商取引推進センター
- 電子文書の長期保存と見読性に関するガイドライン
- 電子文書の長期保存と見読性に関する調査報告書
要件 †
- 人間可読なプレゼンテーションを記述
- (データの)フォーマットが公開されている
- 変換可能な正規表現可能な形式
- 活用から保存への移行の連続性(情報が欠落・変化しない)。
ファイル形式 | 特徴 |
PDF | フォーマットが公開されており、変換可能。PDF/Aの策定中。 |
TIFF | 劣化が少ないイメージ形式だが、移行の連続性に課題がある。 |
XML | XSLでプレゼンテーション可能。、活用から保存への移行に変化が無い。 |
タイムスタンプ †
タイムスタンプの生成と検証の方式
- A(タイムスタンプ取得要求者)
文書のハッシュ値を生成しTSAに送付
- アーカイビング
照合用データを保管、
インデックス情報を付与し、
TSAに依存して検証。
- リンキング
リンク情報を生成、保管、付与し、TSAに依存して検証。
リンク情報は、次のリンク情報生成のためにチェーンする。
リンク情報は、定期的に新聞などに公開される。
※ ユーザー自身が部分的な記録の保有者になる
アーカイブ・タイムスタンプ †
暗号化技術の危殆化に対応するヒステリシス署名。
- 署名済みの電子文書(ES : Electric Signature)
- タイムスタンプ(ES-T : ES with Time-Stamp)
- 署名検証の情報
- 証明書チェーンの公開鍵、失効情報(ES-C : ES complete validation data)
- 証明書の公開鍵、失効情報(ES-X Long : ES extended validation data-long)
- アーカイブ・タイムスタンプ(ES-A : ES archive validation data)