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目次 †
概要 †
認知バイアスのパターンを纏めた。
詳細 †
種類 †
熱い認知と冷たい認知 †
認知機能と感情機能とが融合する領域で起こる現象。
利己的で自発的なバイアス †
- 自己中心性バイアス
他者の感情を自分勝手に判断すること。
- 非対称な洞察の錯覚
「自分は相手のことをよく理解できているが、
相手は自分のことをそれほど理解していない」という思い込み。
- 投影バイアス
- 自分の頭で自分や周りのことを考えるので他の人も自分と同じだと考える。
- 他の人は自分と同じように考え、自分の意見に同意するはずだと思ってしまう。
- 自己奉仕バイアス
- 成功を当人の内面的または個人的要因に帰属させ、
- 失敗を制御不能な状況的要因に帰属させること。
- 自己愛性人格障害 → 多重人格障害 → 境界性パーソナリティ障害
- これが集団で働くと集団奉仕バイアスとなる。
- 根本的な帰属の誤り
(「自己奉仕バイアス」の逆なので、ココに配置)
- 社会的かつ状況的の影響を過小評価し、
個人特性を過大評価して人間の行動を説明する傾向。
- 確証バイアス、追認バイアス
- 仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、
- 反証する情報を無視または集めようとしない傾向
ある集団を恣意的に定義するバイアス †
- 内集団バイアス
自分が所属する集団(内集団)のメンバーに対して
肯定的に評価したり好意的な態度を示したりする心理的傾向。
- 外集団同質性バイアス
自分の所属する集団の多様性が
他集団よりも高いとみなすバイアスのこと。
- 同調圧力、同調効果(ミラー効果)
情報的影響と規範的影響の2種類の要因があるといわれている。
- 情報的影響:間違えたくない、正しい判断をしたいという心理。
- 規範的影響:他者からの要求や圧力の影響によるもの。
- リスキーシフト
- 赤信号、みんなで渡れば怖くない。
- 個人より集団のほうが不確実性の高い行動を行う。
個人を恣意的に定義するバイアス †
- 錯誤相関
- 相関が無いデータに相関があると思い込んでしまう現象。
- レッテル、ステレオタイプ(以下の関連付けを行う)
- 統計上の少数グループ
- 稀な(一般にネガティブな)振る舞い
- 一貫性バイアス
人の行動や言動に対して、時間的な一貫性があると思い込んでしまう。
意思決定へ影響するバイアス †
- 生存者バイアス
何らかの選択過程を通過した人・物・事にのみを基準として判断を行うこと。
- 保守性バイアス
人間が新しい事実に直面したときに、
保守的に徐々にしか変化させられない傾向。
- 正常性バイアス
自分にとって都合の悪い(≒異常な)
情報を無視・過小評価する傾向。
- 後知恵バイアス
- 過去の事象を全て予測可能であったかのように見る傾向。
- 嘘でも史実や諺として提示されると、それが真だと判断してしまう。
- コンコルド効果、埋没費用効果
それまでの投資を惜しみ、損失を出している投資がやめられない状態。
- フレーミング効果
フレーミング ≒ 構図
- 言い方、伝え方が9割(書籍)
- 絶対的評価ではなく、
心的構成や質問提示によって、
意志決定が変化する現象。
- ハロー効果
- 人は見た目が9割(書籍)、
- ただしイケメンに限る。
- それが持つ顕著な特徴に引きずられて
他の特徴についての評価が歪められる現象
- アンカリング効果
先行する何らかの数値(アンカー)によって
判断が歪められ、判断がアンカーに近づく
その他 †
- 感情バイアス
認知バイアスの一種と見なされることもある
感情的要因による認知と意思決定の歪み。
- 一般に以下のようにする傾向
- 心地よい感覚をもたらす肯定的な感情効果のあることを信じたがる。
- 精神的苦痛を与えるような厳しい事実を受け入れたがらない。
- 要因と影響
- 要因は個人的かつ自己中心性
- 影響は対人や集団の同調圧力
- 認知的不協和
自身の認知とは別の矛盾する認知を抱えた状態に不快感を覚える。
パターン †
成功に関する認知バイアス †
成功を繰り返したい。と思うのが人の常。
- 自己奉仕バイアス
- 確証バイアス、追認バイアス
- 生存者バイアス
失敗に関する認知バイアス †
失敗を繰り返したくない。と思うのが人の常。
- 根本的な帰属の誤り
- 後知恵バイアス
- コンコルド効果、埋没費用効果
- ツァイガルニク効果(ツァイガルニック効果、ゼイガルニク効果、ゼイガルニック効果
リスク対応を誤らせる認知バイアス †
リスク対応(不確実性への対応)を誤らせる類の認知バイアス。
参考 †
Wikipedia †