「.NET 開発基盤部会 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
SSI : Self-Sovereign Identity
- 意味
- 個人は管理主体が介在すること無く、
自身のIdentity情報を所有・コントロールできるべき。
- 現実世界と同じようにデジタル世界でも活動できる。
AS-IS †
オンラインID(IdP)の問題 †
フェデレーション抜きで、xxxにログインみたいな。
最も基本的なオンラインID(IdP)の機能。
# | 問題 | 説明 |
1 | 距離 | 距離が離れている場合、詐欺が入り込む余地が大きい。 |
2 | 規模 | 多大な費用がかかり、価値が高い特定用途でのみ適用される。 |
3 | 柔軟性 | 柔軟性に乏しく、図式や用途が決まっている。 |
4 | プライバシ | Cookieポリシー。ハッキング |
5 | 同意 | 名寄せ、追跡が可能なることがある |
フェデレーションの問題 †
- ただし、IdPの信頼性・可用性には問題がある。
- プライバシに問題がある(マーケティングに利用される)。
- その他、実装者なら分かる、これホントに大丈夫?的な色々。
TO-BE †
KYC(Know Your Customer)の簡素化 †
- 概要
- 銀行に新規口座を開く際、銀行から要求される書類手続き等の総称
- この要件を満たすため、銀行が苦労している
- かつて銀行は顧客の身元確認については競争優位を確立していたが、
- 昨今、金融庁対応が遅れると、数10億ドルの罰金が課せられる。
マネーロンダリングなど犯罪行為に対する適切な防止策
仮想通貨取引の口座開設にはKYCプロセスが設けられていることが多い。
- 目的
- 金銭的被害の低減
- 犯罪利用の回避
- 離脱リスクの回避
- 顧客により良いサービスを提供する
- 金融機関
- 融資の回収不能
- マネーロンダリング・テロ資金供与
- 非活発ユーザの離脱兆候発見
- 他の金融商品の提案
- キャリア
- 契約後1か月間のタダでの利用
- 端末代金の回収不能
- 飛ばし携帯としての利用
- 割引プランの提案
- ECサイト
- 代金未収/配達不能(配送 料・回収料)
- 他人名義での商品の横取&転売
- 商品のリコメンド
物理世界の財布モデルをデジタル世界に †
財布モデル = 発行元と発行物を信頼するモデル。
ソリューション †
非中央集権型アイデンティティ(DID : decentralized identity)を実現。
詳細 †
DID †
概要 †
- DID : decentralized identity(非中央集権型アイデンティティ)
- 非一元的IDの探索を可能にし、一元的なディレクトリを不要にするシステム。
- また、User、Issuerを特定するID値
特徴 †
# | 性質 | 説明 |
1 | 永続性 | 永続的(作成した本人が所有し、削除したり複製できない) |
2 | 対等性 | CS型ではなくP2P(主権も責任もユーザ) |
3 | プライバシ | 情報の共有方法は本人の管理下(名寄せ、追跡されると問題) |
4 | 可搬性 | 証明書の可搬性、システム相互運用性 |
役割 †
User †
- (前述の定義で言うと、)
自身のIdentity情報を所有・コントロールする個人
Issuer †
- Userに対する
Identity情報を発行する第3者(機関)
要素 †
User Agent †
従来通り、Userが所有するスマホやブラウザだが、
と言う点が従来のUser Agentと異なる。
Distributed Ledger †
- 分散台帳
- ブロックチェーン的なもの。
- 必ずしもブロックチェーンである必要は無い。
Identity Hub †
DIDに関連するIdentity情報(Verifiable Credentials)を保持。
Universal Resolver †
用語 †
DID Document †
Verifiable Credentials †
- Issuerから提供された検証可能な
DIDに関連付いたIdentity情報を表すデータと、データ構造の標準
- DIDのIdentity情報はクレームのようなもので、
検証可能クレームなどと呼ばれることもある。
DID Auth †
- チャンレジ&レスポンス
- アプリケーションがチャンレジを送信する。
- User Agentが秘密鍵を使用してレスポンス
- アプリケーションが公開鍵を使用してレスポンスを検証する。
参考 †
CIO Magazine †
(上) †
(中) †
(下) †
naohiro.fujie †
IdM実験室 †
slideshare †
サービス的なもの †