「.NET 開発基盤部会 Wiki」は、「Open棟梁Project」,「OSSコンソーシアム .NET開発基盤部会」によって運営されています。
目次 †
概要 †
マルチシグネチャ・アドレス、Multisignature Address
- 上手く利用すれば、通常のシングルシグネチャ方式より
- セキュリティを強化したり、
- 内部犯行を含む資金の持ち逃げ
を難しくしたりなどのメリットがある。
- ブロックチェーンと直接関係がある技術ではない。
- coincheckのハック事件を受けて注目が集まった。
- しかし、coincheckの問題は、仮想通貨を、
- オフラインの「コールド・ウォレット」ではなく、
- オンラインの「ホット・ウォレット」で
管理していたことが問題である模様。
方式 †
- 通常(マルチシグでないもの)、秘密鍵は、
- 一つの端末やパスワードに依存している。
- 単一障害点(Single Point of Failure, SPOF)が存在する。
- マルチシグ(マルチシグ対応のアドレス)では、
- 秘密鍵が一つではなく、複数に分割されており、
- アクセスは一定数以上の鍵を合わせる必要がある。
- 鍵を3つに分散し、2つ以上を必要とする「2 of 3」が一般的。
- 正式名は、マルチシグネチャ・アドレス、Multisignature Addressで、
文字通り署名が複数あり(マルチ=複数、シグネチャ=署名)それを分散して管理している。
トレードオフ †
メリット †
- 鍵を複数にすることでセキュリティーが向上する。
- うっかりパスワード紛失した際の保険になる。
デメリット †
応用 †
マルチシグエスクロー †
ヤフオクのようなオンラインショッピングで、
で鍵を共有して、決済時に鍵を出し合う。
などの方式でリスク軽減できる。
詳細 †
ウォレット †
- ウォレット(口座)の口座番号にあたるものはビットコインアドレスと言う。
- 通常のアドレス(先頭番号1)と、マルチシグ対応アドレス(先頭番号3)がある。
- マルチシグ対応アドレスの場合、
- 仮想通貨を送信する際に、複数の秘密鍵が必要になる。
ホット・ウォレット †
- ソフトウエア・ウォレット
Jaxx Cryptocurrency Wallet などの、
オンライン接続されているソフトウエア的なウォレット全般
- モバイルウォレット
- デスクトップウォレット
- マルチウォレット
メリット †
手軽に入出金できる。
デメリット †
侵入の成功=即盗難となる
コールド・ウォレット †
- コールド・ストレージ
- ハードウェア・ウォレット
- ペーパー・ウォレット
メリット †
鍵の管理をきちんとすれば安全。
デメリット †
- 入出金が不便、やりかたを考える必要がある。
- 鍵の管理方法を考える必要がある。
- これは、物理的紛失に大きなリスクがある。
- ただし、これは、マルチシグの「2 of 3」で回避可能。
参考 †
crypto-currencies.jp †